- MSCクルーズの新しい客船「ビルトゥオーサ」には、バーテンダーロボットの「ロブ」が乗船している。
- ロブは、人間のバーテンダーと同じように、16種類のおすすめカクテルやカスタムドリンクを作ることができる。
- 宇宙船をイメージしたバーとバーテンダーロボットの制作には約6年かかったと、MSCクルーズは述べている。
これまで、スムージーやハンバーガー、サラダなどを作るロボットを紹介してきた。今回は、MSCクルーズの人型ロボットバーテンダーのロブを紹介しよう。
多くのクルーズ会社が、主要な航路の運航を一時停止しているかもしれないが、業界が回復した際に披露するための革新的な機能の開発を止めてはいない。最新の客船「ビルトゥオーサ(Virtuosa)」に導入するロブを作ったMSCクルーズもその一つだ。
自然な動きをするこのミクソロジストは、 ビルトゥオーサの宇宙船をイメージしたバー、MSCスターシップクラブとMSCスターライナーワンにいる。
ロブの構想は、最新技術を駆使して今までにない船内の空間、特に近未来的なエンターテイメントラウンジを作りたいという思いから生まれたと、同社は述べている。確かに、ホログラムやデジタルアートで飾られた空間で働くバーテンダーロボットほど「近未来的」なものはないだろう。
MSCクルーズは、ロブとMSCスターシップクラブを約6年かけて作った。COVID-19の感染が拡大し、非接触型の設備が重視される前のことだ
MSCクルーズの「ビルトゥオーサ(Virtuosa)」。
MSC Cruises
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他にはない空間を作るため、同社はインテリア・デザイン、ロボット、オートメーション、エンターテイメントとデジタル体験の専門家らと協力して取り組んだ
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ロブは人間のバーテンダーと同じように、16種類の特製カクテルをはじめ、カスタムドリンク、ノンアルコールドリンクなどを作ることができる
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ロブが作るカクテルに興味を持った乗客は「デジタル・コックピット」で注文できる。そしてロブは、40種類以上の材料を使い、飲み物の飾り付けまで、すべてのプロセスを担当する
MSCクルーズのバーテンダーロボット。
MSC Cruises
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カクテルはスーベニアグラスで提供される。注文状況は、バーの上部にあるティッカーテープ・スタイルのLEDモニターで確認できる
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ロブは、豊かな表情と会話で顧客と交流できる
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ロブは8カ国語を話せるので、各国の乗客が自分の言語で、注文や会話ができる
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MSCクルーズによると、ロボットの性格は環境に応じて変化するという
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バーには、ロブ以外にも、インタラクティブな12席のテーブルがあり、「宇宙探検」ができる。これらはすべて、2021年4月から運航を開始する「ビルトゥオーサ」で体験できる
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[原文:MSC Cruises' newest ship will have a robot bartender that can make any drink you want — meet Rob]
(翻訳:Makiko Sato)