- 2020年のアメリカ大統領選挙でトランプ前大統領に投票した有権者の46%は、前大統領が独自の政党を立ち上げたら共和党を去るつもりでいることが最新の世論調査で分かった。
- また、回答者の半数が共和党はトランプ前大統領に対して、「もっと忠実であるべき」だと答えた。
- トランプ前大統領は今週末、保守系政治団体によるイベント「保守政治活動会議(CPAC)」で演説する予定だ。
2020年の大統領選でトランプ前大統領に投票した有権者の半数近くは、前大統領が独自の政党を立ち上げたら共和党を去るつもりでいることが最新の世論調査で分かった。
調査は2月15~20日、USAトゥデイとサフォーク大学がアメリカ各地のトランプ前大統領に投票した有権者1000人を対象に実施した。1月に発生した連邦議会議事堂への乱入事件をめぐる弾劾裁判で、トランプ前大統領が「無罪」となった直後のことだ。
USAトゥデイとサフォーク大学の調査結果がこちら:
- 回答者の46%は「トランプ前大統領が共和党を離れ、新党の立ち上げを選択するなら、トランプ前大統領の新たな政党を支持する」と答えた。
- 「それでも共和党を支持する」と答えたのは27%、「分からない」と答えたのは27%だった。
- 「自分は共和党に忠実だ」と答えた人(34%)よりも、「自分はトランプ前大統領に忠実だ」と答えた人(54%)の方が多かった。
- 回答者の半数が「共和党はトランプ前大統領に対してもっと忠実であるべき」だと答えた。
- 一方、「共和党はトランプ前大統領から距離を置き、共和党の指導者層により忠実であるべき」だと答えたのは19%だった。
こうした調査結果が出る中、アメリカでは大統領の任期が終わり、複数のソーシャルメディア・プラットフォームから締め出されているにもかかわらず、トランプ前大統領は自らを"共和党の指導的立場にある人間"だと改めて主張するための準備をしていると報じられている。
トランプ前大統領の関係者はアクシオス(Axios)に対し、前大統領が28日に保守政治活動会議(CPAC)で自身の「力を誇示する」つもりだと語った。予定されている演説は、自らが「今も権力を掌握している」と示すためのものだという。
また、前大統領の側近らは今週、トランプ前大統領のプライベートリゾート「マー・アー・ラゴ」に集まって、前大統領の今後の政治的将来について戦略を練る予定だと、アクシオスは報じている。トランプ前大統領は、自身が"敵"と見なす共和党議員に立ち向かう候補者なら誰でも支持すると見られているという。
一方、任期を終了してから目立たずにいるペンス前副大統領は、CPACで演説するのを断った。
Insiderでも報じたように、25日から始まるCPACのイベントは、トランプ時代の雰囲気がかなり強く漂うものとなりそうだ。
(翻訳、編集:山口佳美)