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EVバブルは弾けるとJPモルガンが予想…景気が回復すれば、投資家は石油や旅行関連に再び投資するようになる

イーロン・マスク

2020年9月3日、ドイツ・ベルリン郊外のテスラ・ギガファクトリー建設予定地で記者の質問に答えるイーロン・マスク。

Patrick Pleul/picture alliance via Getty Images

  • JPモルガンによると、電気自動車(EV)とクリーンテックのバブルは、2020年初め、COVID-19の大流行が拡大したときに形成され始めたという。
  • 投資家は、景気が回復するに連れ、「リセット」政策を見直し、石油や旅行関連株に買いを入れ始めている。
  • テスラの株価も2月に入ってからは下落している。

投資家は現在、世界経済の回復の可能性を探りつつ、石油や旅行関連株に投資し始めており、今後は電気自動車(EV)やクリーンテック関連株のバブルがしぼむ見通しだと、JPモルガンが2月23日に述べた。

このバブルの発生は、新型コロナウイルス感染症がアメリカの市場へ影響を及ぼし始めた2020年の2月から3月の初めにさかのぼる。

「株価の動きは、特定の技術、イデオロギー、政策の見通しに関連していたが、小売業の給与や流行、業績の予想にはあまり結びついていなかった」とJPモルガンのマクロ定量・デリバティブ戦略の責任者、マルコ・コラノビッチ(Marko Kolanovic)は23日の電話会見で述べた。

「実際、それらはCOVID-19とともに浮上した。そこには、世界を一旦閉鎖して、再発明し、再設計し、再認識するという前提があった」とコラノビッチは述べた。彼は、バブルが古典的な景気循環とは関係なく、「リセット政策」によって引き起こされたものだとしている。

そして経済活動が再び加速している今、「あなたが目にしているのは、石油が上昇し、銅が上昇し、小売業の名前が上がっていることだ」と言い、クルーズラインや航空会社の株も上昇していると述べている。さらにコラノビッチは、エネルギー分野が依然として前年比50%減だと指摘した。

「実体経済が回復しつつある中、野心的な考えで動かされた市場セグメントのいくつかは縮小することになるだろう」

パンデミックによって、世界中の企業が一時的に、場合によっては何度も休業を余儀なくされたため、原油価格と旅行関連株は大きな打撃を受けた。

個人投資家は、バブルになっている「銘柄のいくつかに幻滅させられることになるかもしれない」という。

「2020年はいくつかのショート・スクイーズ(空売りした銘柄の株価上昇に耐えられずに買い戻すこと)があった。そして先日、ジャネット・イエレン(Janet Yellen)財務長官が暗号通貨についてコメントした。だから私は、市場全体に冷水を浴びせる何かが出てきてもおかしくないと考えている」とコラノビッチは述べた。

JPモルガンは電話会見で、修正のリスクがある銘柄を特定しなかった。

しかし、23日の取引では、EVセクター全体に弱さが見られ、テスラ(Tesla)、ニオ(Nio)、ニコラ(Nikola)のすべてが下落した。特にテスラは目を見張るような上昇を見せた後だった。同社の株価は2020年3月から2021年2月19日までに450%以上上昇したが、22日には8.6%下落し、23日にも下落を続けた。

テスラの株価は、同社が15億ドルを投資したと発表して最高値を付けたビットコインの下落とともに値を下げた。イエレン財務長官は22日、CNBCに対し、ビットコインは「決済手段としては非常に非効率なものであり、それらの取引を処理するために消費されるエネルギーの量は莫大なものだ」と語った。

[原文:EVs and clean tech are bubbles that will deflate as economic recovery prompts rethinking of 'aspirational' sectors, says JPMorgan

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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