苦境の百貨店業界に活路? アマゾンもコンビニも敵わないデパートの圧倒的な「強み」とは【音声付・入山章栄】

今週も、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生が経営理論を思考の軸にしてイシューを語ります。参考にするのは先生の著書『世界標準の経営理論』。ただし、本連載はこの本がなくても、平易に読み通せます。

ある出来事を境に外部環境が一変して従来のやり方が通用しなくなる、ということはどの業界にも起こりうること。コロナ禍によって苦境に立たされる百貨店業界などはまさにその一例でしょう。こんな時、企業はどうやって活路を見出せばいいのでしょうか? 入山先生とともに考えます。

【音声版の試聴はこちら】(再生時間:6分00秒)※クリックすると音声が流れます


苦境のデパート、活路はどこにある?

こんにちは、入山章栄です。近頃、百貨店の閉店ニュースをよく耳にするようになりました。

やはり今の若者は、百貨店では買い物をしないのでしょうか。Business Insider Japan編集部の横山耕太郎さんに聞いてみましょう。


BIJ編集部・横山

BIJ編集部・横山

百貨店は「高い」というイメージがあるので、服などはほとんど買いません。ただし、たまに誰かの家に呼ばれたときなど、手土産を買うことはあります。手渡すとき、三越伊勢丹の紙袋に入っているのが大事なので(笑)。


なるほど、あまり利用しない世代にも、百貨店の高級イメージは健在だということですね。


BIJ編集部・常盤

BIJ編集部・常盤

百貨店が消えていくのは寂しい限りです。もともと業績がよくなかったところへ、頼みの綱のデパ地下もコロナで売れ行きが落ちて苦境に立たされているのではないでしょうか。もしも入山先生がどこかの百貨店のトップだとしたら、どんなテコ入れをしますか?


それについては僕よりも、興味深い意見を持っている方がいます。

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