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NFTについて知っておくべきこと…どうして高値が付くのか、暗号通貨とはどこが違うのか

オークションにかけられたストリートファイターのNFTカード。

オークションにかけられたストリートファイターのNFTカード。

Crypto Slam

  • NFT(非代替トークン)は、2億5000万ドルの市場に成長した。
  • NFTへの投資は、ビットコインと同じ原理に基づいている。
  • 多くの著名人がNFTを数千ドルで売買している。

ラテリエBNPパリバ(L'Atelier BNP Paribas)とnonfungible.comが発表した2020年のレポートによると、デジタル資産として運用される非代替トークン(Non-fungible token:NFT)は、2億5000万ドルの市場を形成するまでに成長した。

同レポートによると、ビットコインなどの暗号通貨ブームが続く中、NFTへの投資額は2020年に299%増加した。

しかし、NFTはデジタル通貨とは異なる特徴がある。ビットコインやイーサリアムなどの暗号通貨とは異なり、NFTは互いに交換することができない。

NFTって何?

NFTは、他の通貨と決められた価値で交換したり、他の通貨と同じように小さな単位に分割したりすることができない特殊なデジタル資産だ。

例えば、あるNFTは他のNFTと同じものではなく、その独自性と真正性が保証されている。多くの場合、このデジタル・トークンは一種のコレクター・アイテムとして機能し、複製することはできない。

NFTとして販売されているものは、暗号アートやデジタルファッションアイテム、スポーツトレーディングカード、バーチャル不動産、キャラクターまで、あらゆる要素を網羅している。

ナイキ(Nike)ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)、NBAなどの世界的に有名なブランドは、すでにNFTベースの消費財やサービスを生み出し始めている。

デジタルトレーディングサイトのCrypto Slamによると、NBA Top Shot、Crypto Punks、ストリートファイター(Street Fighter)などが、NFTのトップブランドとして取引されている。

最も人気のあるNFTプラットフォーム「NBA Top Shot」では、ユニークなNBAのハイライトビデオを1800万ドル分以上販売している。Crypto Slamによると、このプラットフォームでは、過去24時間で約1800万ドル、全体では2億2000万ドル以上の売り上げがあったという。

もうひとつの人気NFTである「CryptoPunks」は、2017年、ビットコインの次に大きな暗号通貨プラットフォームであるイーサリアム(Ethereum)ブロックチェーンで販売された最初のNFTの1つだ。

NFTを購入するためには、イーサリアムのEther(ETH)やWorld Asset eXchange(WAX)などのデジタル通貨を使用する必要がある。ETHはNFTの代表的な通貨の1つだが、プラットフォームごとに使えるデジタルウォレットサービスが決まっている。WAXは、バーチャルキャラクターやビデオゲーム関連のNFT購入に人気がある。

新しいNFTは、すでに盛り上がりを見せ始めている。1週間前にリリースされたばかりのNFTである「ストリートファイター」は、すでにデジタル資産の取引量のトップ10に入っている。ストリートファイターはWAXで取引され、コレクターは1987年に発売されたこのアーケードゲームのキャラクターを所有することができる。

NFTで最も人気のある分野の1つにマルチバースがある。仮想化された複数の世界の中で共通に利用できるデジタル資産だ。バーチャル資産に関心のあるNFT購入者は、デジタルの土地や建物、ゲームのトークンなどを購入する。

NFTはなぜ、高値が付くのか

NFTの価値は、ビットコインと同様に、その数が限られていることや、複製ができないことなどによる、需給の原理で決定される。

また、NFTの人気には、その真正性も重要な役割を果たしている。トークンは容易に検証可能であり、常にオリジナルの作成者に辿り着くことができる。NFTの所有者は、唯一無二のデジタル資産を所有していることを確認できるのだ。

また、NFTの価値は、不変性にも基づいている。NFTは、破壊、削除、複製することができない。このトークンは、ブロックチェーン上に保存されているネイティブプラットフォーム上にのみ存在し、別のプラットフォームに移すことはできない。

nonfungeable.comの調査によると、2020年にNFTの購入者数は66%増加し、取引総額は6300万ドルから2億5000万ドルに上昇した。

多くの著名人もNFTへの投資に言及

億万長者の投資家マーク・キューバン(Mark Cuban)は、NFTのようなデジタル・トークンへの投資について発言している。キューバンは、デジタルグッズをオンラインでオークションにかけたり、NBA Top Shotのマキシ・クレーバー(Maxi Kleber)の「モーメント」などのさまざまなNFT資産を購入したりしている。

また、女優のリンジー・ローハン(Lindsay Lohan)もこの活動に参加している。彼女は2月にはNFTを5万9000ドルで売却し、取引プラットフォーム「Rarible」に1万5000ドルのダフト・パンク(Daft Punk)のNFTを出品した

デジタルコミックアーティストのクリス・トレス(Chris Torres)が、2011年に話題になった「Nyan Cat(ニャンキャット)」のNFTを約60万ドルで販売した。

また、「フォートナイト」を開発したエピック・ゲームズ(Epic Games)の共同創業者であるティム・スウィーニー(Tim Sweeney)も、NFTについて発言している。1月にスウィーニーは、「この技術は進化している」とツイートしたが、デジタル資産はまだ「投機的混乱」状態であると投資家に警告した。

投資家はこれまでにもデジタル資産に関心を示してきた。2018年にはある投資家が、ビーニーベイビーのデジタル商品「CryptoKitties」に1200万ドルを投資している。

[原文:What you need to know about NFTs, the collectible digital tokens that are selling for millions online

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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