2020年10月28日、マスクを掲げる民主党のジョー・バイデン大統領候補(当時)。
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- バイデン大統領は、テキサス州とミシシッピ州がマスク義務化を解除したことは「大きな間違い」であり、「ネアンデルタール人の思考」の結果であると述べた。
- 連邦保健当局は、公共の場でマスクを着用し、社会的に距離を置き、手を洗うことを続けるよう求めている。
- 共和党に所属するアイオワ、モンタナ、ノースダコタ各州の知事は、2021年初めに州のマスク義務着用化を解除した。
ジョー・バイデン(Joe Biden)大統領は3月3日、テキサス州とミシシッピ州が下した、連邦政府の公衆衛生指針に反するフェイスマスクの義務化解除の決定について、「大きな間違い」であり、「ネアンデルタール人の思考」の結果であると述べた。
2日、テキサス州は州全体でマスク義務を解除する最大の州となり、ミシシッピ州は9月に州の命令を終了したのに続き、郡ごとのマスク義務を解除した。
バイデン大統領は記者団に「マスクが変化をもたらすことに皆さんが気付いていることを願う」と語った。
「我々が最後にできることが、ネアンデルタール人の思考で、すべてがうまくいっているからといってマスクを外すこと。しかし、それは忘れてほしい。マスクはまだ重要なものだ」
彼は「科学に従うことが、重要で、重要で、重要だ」と付け加えた。
「手を洗って(お湯で、頻繁に)、マスクをして、社会的に距離を置く。私はあなた方全員がそれを知っていることを知っている。選挙で選ばれた人の何人かもそれを知っていたらいいのにと思う」
いくつかの州では、ここ数週間から数カ月の間にCOVID-19対策が緩和された。共和党に所属するアイオワ、モンタナ、ノースダコタの各州の知事は、2021年初めに、州のマスク着用義務を解除した。ノースカロライナ、ミシガン、ルイジアナ、アーカンソー、マサチューセッツの各州、シカゴとサンフランシスコは、屋内での食事やその他の活動に対する制限を緩和し始めたが、州や都市全体でのマスク着用義務化は維持している。
連邦保健当局は、公衆の面前ではマスクを着用し、社会的に距離を置き、手を洗うことを続けるよう求めている。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のロシェル・ワレンスキー(Rochelle Walensky)所長は「この(対策)レベルでは、変異種が広がって、苦労して得たものを失うことになる」と述べた。
「今はまだ、地域社会におけるCOVID-19の拡大を食い止めることができると分かっている重要な措置を緩和する時期ではない」
CDCがコロナウイルスの変異種に直面しているので油断してはならないと警告したのを受け、バイデン大統領はテキサス州とミシシッピ州のマスク着用義務を解除する決定を「ネアンデルタール人の思考」だと批判した。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)