大幅刷新図るウォール・ストリート・ジャーナルのデジタル戦略。内部文書が明かした131年老舗経済紙の「課題」

毎年、何十もの主要なウェブサイトが「スーパーボウルは何時から始まる?」 という、ほぼ同じ内容の記事を掲載し、大きな試合の前に検索エンジンからのトラフィックを集めようとしている。

しかし、2021年2月は意外なところからの参入があった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)だ。

WSJは過去数カ月の間に、州ごとのコロナのワクチン接種に関する情報や、ビットコインに投資する前に知っておくべきことをまとめた記事など、サービス精神にあふれ、検索エンジンにも最適化された多くの記事を有料のペイウォール(課金用の壁)の外に掲載してきた。これは、インターネット上では当たり前のことなのかもしれないが、131年の歴史を持つ同社にとっては比較的新しい試みだった。

ウォールストリートジャーナル

WSJのマット・マレー編集局長。

Paul Morigi/Getty Images

しかし、この取り組みは社内では賛否両論を持って迎えられたと、同紙のマット・マレー編集局長は言う。例えば、企業を担当する記者は、取材先の企業に関する速報性の高い記事を書くように言われており、記事を書く頻度も増えているという。

中にはトラフィックによって、より競争力をつけようとする動きを歓迎している者もいる。

マレー氏は、WSJはデジタル競争力を高めるために品質を犠牲にする必要はないのだと、社内の反発に対しては答えている。

「そこには多少の緊張関係がありますが、それは仕方のないことです。変化と成長にはつきものですから」とマレー氏は言う。「私たちは現実から目を逸して、まるで自分たちが経済紙のリーダーであり競争相手のいなかった1990年の時のように、やりたいことだけをやっている余裕はないのです」

同紙の新しいSEO戦略は、競合他社の中での自分たちの立ち位置を模索する中でつくられた。

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