35ドルで買った磁器は、50万ドル相当のお宝だった…15世紀初頭、永楽帝時代の明で作られたもの

35ドルで購入した「蓮子碗」に、最大50万ドルの価値があることが判明した。2021年3月2日、ニューヨークのサザビーズで撮影。

35ドルで購入した磁器に、最大50万ドルの価値があることがわかった。2021年3月2日、ニューヨークのサザビーズで撮影。

Sotheby's via AP Images

  • 明の第3代皇帝である永楽帝の時代(1403年から1424年)のものとされる磁器が見つかった。
  • 類似のものは他に6個しか残っておらず、そのほとんどが世界各地の博物館に所蔵されている。
  • 今回見つかったものは、3月17日にニューヨークのサザビーズでオークションにかけられる。

アメリカ・コネチカット州の男性は、50万ドル(約5400万円)の値が付くと見られる中国明朝の非常に貴重な磁器を、ガレージセールでわずか35ドル(約3800円)で手に入れた。

男性はそれを2020年に同州ニューヘイブンで購入した。その後、オークションハウスのサザビーズ(Sotheby's)に写真と情報をメールで送り、査定を依頼したところ、30万ドル(約3300万円)から50万ドルの価値があることが明らかになったとAP通信は報じている

サザビーズで中国の陶磁器と美術品を専門とするハン・イン(Hang Yin)と、シニア・バイス・プレジデントで中国美術品部門の責任者でもあるアンジェラ・マカティア(Angela McAteer)にとって、男性からのメールは、他の査定依頼よりも際立ったものだったという。

「そのメールを見て、すぐに特別なものだと分かった。絵付けの様式、形、青の色が、15世紀初頭に中国で作られていた磁器に特徴的なものだった」と、マカティアはAP通信に語った。

スミソニアン誌によると、ハスの花托に形が似ていることから「ロータス・ボウル」や「蓮子碗」として知られ、明朝の第3皇帝である永楽帝の時代に作られたと考えられている。

Architectural Digestによると、永楽帝が統治していた1403年から1424年は、独特な磁器の製造技術が発達した時期であり、宮廷で使用するために磁器が作られたと考えられている。

茶碗のサイズは直径約16センチで、ハス、キク、牡丹などの花が描かれている。サザビーズによると、類似のものは、他には6つしか残っておらず、それらは台北の国立故宮博物院に2個、ロンドンの大英博物館とヴィクトリア・アンド・アルバート博物館に各1個、テヘランのイラン国立博物館に1個、収蔵されているという。

この茶碗がどのようにしてアメリカに渡ったのかは謎だ。マカティアがAP通信に語ったところによると、どれほど貴重なものか意識されることなく、1つの家族で何世代にもわたって受け継がれてきた可能性があるという。

この磁器は3月17日にニューヨークで、サザビーズの「アジア・ウィーク」期間中の「貴重な中国美術のハイライト」セールの一環としてオークションにかけられる。


[原文:A bargain hunter paid $35 for a pretty Chinese bowl at a Connecticut yard sale. It turned out to be a 15th Century Ming Dynasty 'lotus bowl' worth $500,000.

(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)

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