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政治家ジェンダー問題発言ワースト1位は杉田水脈氏。「女性差別で自民党内の信頼高まる」の?

過去約1年間の政治家(元職含む)のジェンダーに関する問題発言の中で、自民党の杉田水脈(みお)衆院議員が性暴力被害者への支援をめぐって発言した「女性はいくらでも嘘をつける」がワースト1位に選ばれた。山東昭子氏、2年連続2冠の麻生太郎氏に続き、投票開始以来、自民党議員が4年連続でワーストという結果に。

性被害者への二次加害は許さない

杉田水脈

政治家ジェンダー問題発言ワースト1位に杉田氏の発言が選ばれた。自民党議員がワーストに選出されるのは4年連続だ。

出典:杉田水脈氏HP

投票を実施したのは、三浦まり・上智大学教授らの「公的発言におけるジェンダー差別を許さない会」。ジェンダー差別やジェンダー格差を容認しているとして見過ごせない問題発言8件を選び、インターネットで投票を募った。

同会によると、杉田氏の発言は投票総数6031票のうち3割の1995 票を集めた。杉田氏に投票した人がその理由として上げていたのは、主に以下の3つだという。自由記述の内容とあわせて紹介する。

1、セカンドレイプは許容できない

「やっとの思いで性被害を申告した人に対して、あまりにも心無い言葉だ」

性被害者を貶める意図があった」

「苦しんでいる当事者が一層声を上げにくくなる

女性差別発言を繰り返すほど、自民党の信頼高まるのでは

フラワーデモ

2020年11月11日に東京駅前で開催されたフラワーデモにて。

撮影:竹下郁子

2、LGBTに対する「生産性がない」発言など(2018年新潮45に寄稿)、すでに何度もジェンダー差別発言をして批判されているにもかかわらず、再び差別発言を行ったこと。

3、国民を代表する立場の女性が、女性を貶める発言をすることへの失望や怒り。

「女性蔑視の中にあってその苦労を知っている本人が、逆に差別を用いて自らは差別する側に立とうとしたようにも感じる」

女性差別を助長する発言を繰り返せば繰り返すほど、党内の信頼が高まる仕組みがあるのでは」

「このように、所属組織(自民党)内の女性差別(の構造)を推測するコメントも多く見られました」(公的発言におけるジェンダー差別を許さない会)

杉田氏の発言の謝罪・撤回、及び議員辞職を求めて、性暴力の根絶を目指して花を手に集まるフラワーデモの主催者らが立ち上げた署名には約13万6000筆(当時)が集まったが、自民党はこれを受け取り拒否。

杉田氏といえば「慰安婦」問題への取り組みでも知られるが、保守派の動きに詳しいモンタナ州立大学准教授(社会学・人類学部)の山口智美さんは以前、Business Insider Japanの取材に対し、

「(杉田氏は)最初は右派の中でも傍流だったのに、国会や国連で慰安婦問題などに取り組むうちに“歴史戦”を戦うジャンヌ・ダルクのような存在に。こうした役割を女性に担わせる男性たちがいて、彼女もそれを進んで引き受けたということでしょう。(中略)そして、杉田氏が過激なことを言えば言うほど出世していったという事実を、私たちは深刻に受け止めなければいけないと思います」

と指摘している。

自民党議員が4年連続ワースト1位

森喜朗

2位は森喜朗氏の「わきまえて」発言だった。

Yoshikazu Tsuno/REUTERS

ちなみに投票が始まった2017年度は、山東昭子氏の「子どもを4人以上産んだ女性を厚生労働省で表彰することを検討してはどうか」がワースト1位だった。2018年・2019年度は2年連続で麻生太郎氏。それぞれ「嫌ならその場から去って帰ればいいだろ」など財務省事務次官のセクハラに関する一連の発言(2018年度)、「子どもを産まなかったほうが問題」(2019年度)などだ。

自民党は党内にはびこる性差別意識から、いつまで目をそらし続けるつもりなのか。


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(文・竹下郁子

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