大手自動車メーカーの元プロダクトデザイナーとしての経験を活用。「パーソナルモビリティ」に新たなソリューションを生み出すスタートアップCEO

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日産自動車出身、杉江理(すぎえ・さとし)氏。

Irwin Wong

  • 日産自動車の元プロダクトデザイナー出身、杉江 理氏。車椅子利用者の悩みを知り、パーソナルモビリティの変革を決意。
  • 2012年、杉江氏は「WHILL(ウィル)」社を共同創業。パワフルでコンパクト、分解も容易な電動モビリティ製品の開発に携わる。
  • 製品作りの目標は、歩行困難者に立ちはだかる物理的バリアのみならず、精神的バリアの除去。
  • テクノロジー界を刷新するレノボのThinkPad X1 Fold。その発売を記念し、業界に変革をもたらす杉江氏のような「イノベーションのプロフェッショナルたち」にスポットを当てる。
  • ThinkPad X1 Foldに関する詳細は、こちらから。


日産自動車の元プロダクトデザイナー、杉江 理氏がモビリティ分野で起業しようと決心したのは2012年のことだった。きっかけは、車椅子を利用するある男性との出会い。男性はこの時、杉江氏にこう訴えかけた。

「近所のコンビニに行くことすらできません。人目が気になるし、障害物を避けるのも大変。道路のちょっとした突起ですら大きな悩みなのです」

モビリティを制約される歩行困難者が、ストレスなく買い物に行ける──このテーマこそ、今や業界中に変革を起こすWHILLの原点だ。同社が目指すゴールは至ってシンプル。A地点からB地点までの移動が困難な人々をサポートすることにある。生み出すモビリティ製品は、パワフルかつコンパクト。座り心地も良く、簡単に分解できてデザイン性も高い。歩行困難者に立ちはだかる物理的バリアと心理的バリアの打破を目標に掲げる。

杉江氏が車椅子の男性と話をしてから1年後、WHILLは東京モーターショーに初めて試作モデルを出展、圧倒的な反響を得た。

「その時から、このプロジェクトがとても有意義だと思えるようになりました」

同時にそれは、日本社会の急速な高齢化に取り組むことでもあった。

以来、パーソナルモビリティの課題解決に専心。アクティブに仕事をこなす彼にとって欠かせないパートナーは、高性能で適応力の高いデバイスだ。

「ThinkPad X1 Foldはとてもタフで、様々な状況に適応してくれます」

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Irwin Wong

「私は絶えず移動しています。立場上、オフィスのあらゆる所に顔を出すし、(コロナ禍でなければ)世界の国々も訪れる。現在、WHILLは20の国と地域で事業を展開しています。だから耐久性の高いデバイスは、いつどこでも機能してくれるという安心感がある。めまぐるしく変わる環境への適応力は、大きな信頼につながります」

創業から9年、WHILLのパーソナルモビリティは現在20の市場で展開しており、その事業の8割は海外だ。常に製品の改良・最適化を心がけ、新たな試作品では3Dプリンティングといったテクノロジーの導入にも余念がない。そのグローバルな展開力は、日本企業としては稀有だろう。それでも事業立ち上げのためにサンフランシスコを訪れた際は、杉江氏はほとんど英語を話せなかった。現地のネットワークは一切ないなか、何日もかけてショッピングモールで消費者調査を実施。通りかかる人々に試作品を見せ、懸命なコミュニケーションを試みた。奇妙なことに、このアプローチが奏功。インサイトや支援にとどまらず、将来的な顧客までも獲得した。最後には、モールの警備員に追い出されたのだが……。

「何としてもこのプロジェクトを成功させたいと思いました」

当時は資金も人手も、周囲からの支援もほとんどない状態。だからこそ、成功を目指す強い意志が生まれたという。

「もし日産にいたら、こういうアイデアは浮かばなかったでしょう。予算もあってコンサルタントもいたかもしれないけれど、こうした挑戦はできなかったはず」

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未来を見据えて

WHILLのモビリティは、「オムニホイール(全方位タイヤ)」という独自技術を採用。凸凹道や約5センチまでの障害物に対応し、狭い場所での小回りを可能にした。さらに、衝突を避ける自動運転サービスも提供。東京・羽田空港にも導入され、利用者と空港スタッフが接触を避けることで、新型コロナウイルス対策の一助となっている。機体は利用者を目的地点まで運ぶと、自動的に待機場所に戻る仕組みだ。

空港やアミューズメントパークなどでの移動のサポートのほか、WHILLのモビリティ技術は個人の日常生活にも多大な効果をもたらした。例えば、免許返納したシニア層がなんでもないお出かけをするようになったり、夫婦で公園を散策する喜びを再発見したり。

「歩行困難者の方々がまた外出できるようになれば、自由と自信を取り戻せる。この製品の最大の利点と考えています」

将来の目標は、公共インフラの改善に携わり、近距離移動をよりスムーズにすること。パーソナルモビリティや建物の扉の開閉、交通手段といった日常機能が相互接続し、モビリティの課題が解消される社会を夢見る。実現はまだ先かもしれないが、平均的な都市の潜在性を鑑みれば「可能性は極めて高い」。

「人々の間でメガネのイメージと使い方が変わったように、パーソナルモビリティへの精神的バリアも消えてなくなるか、むしろポジティブなものに変わってほしい」

IoT(モノのインターネット)の普及とデータの集積は移動をよりシームレスにし、「歩行が困難な人も障がいを負っていることを忘れてしまうようになるでしょう」とも。

「大切なのは、歩行困難者は『介助が必要な人』なのではなく、『自立した人』という認識を周囲が持つことなのです」

ThinkPad X1 Foldで、レノボは様々な業界にどのような変革をもたらしているのだろう。詳しくはこちらから

(広告制作:Insider Studios、レノボ)

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