Twitterにあってmixiにないもの。東日本大震災で「弱いつながりの強さ」を実感【音声付・入山章栄】

今週も、早稲田大学ビジネススクールの入山章栄先生が経営理論を思考の軸にしてイシューを語ります。参考にするのは先生の著書『世界標準の経営理論』。ただし、本連載はこの本がなくても、平易に読み通せます。

東日本大震災から10年。あの出来事をきっかけに日本の社会は大きく変わりました。そこで今回は、この10年の間に起きた変化を、経営理論を交えながら入山先生に考察していただきます。

【音声版の試聴はこちら】(再生時間:7分19秒)※クリックすると音声が流れます


東日本大震災で「弱いつながり」の強さを実感

こんにちは、入山章栄です。

この記事が公開されるのは2021年3月11日。東日本大震災からちょうど10年が経ちました。この連載を読んでくださっている皆さんの多くも、10年前はとても大変な経験をされたと思います。

僕はというと、震災当時はアメリカ・ニューヨーク州のバッファローという街に住んでいました。

朝起きたら妻が、「日本が大変なことになっている!」と言う。焦ってテレビをつけたら、巨大な津波が東北沿岸の町を飲み込んでいる映像が流れてきました。それを見たとき僕は、正直なところ「日本は終わる……」と思いました。その後は焦りながらインターネットで情報を必死に集めた記憶があります。

そのとき実感したのが、「弱いつながりの強さ」という経営理論です。

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