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カリフォルニアに3Dプリント住宅村を建設中…建築プロセスも住宅自体もサステナブル

カリフォルニアの3Dプリント住宅村

ランチョミラージュの3Dプリント住宅村。

Mighty Building

  • マイティ・ビルディングスは、ロボットと3Dプリントを使って、カリフォルニア州ランチョミラージュにコミュニティを建設している。
  • これは世界初の3Dプリントによる住宅の村になるという。
  • 建築の工程と出来上がった住宅は、従来よりずっと環境に優しいものだ。

コンクリートや鉄のことは忘れよう。マイティ・ビルディングス(Mighty Buildings)は、ロボットと3Dプリントを駆使して、カリフォルニア州に1500万ドル(約16億3700万円)の住宅村を建設している。

建設技術企業である同社は、さまざまな大きさの3Dプリント住宅の建築を専門としており、高度なテクノロジーを用いて住宅危機やサステナビリティなどの住宅問題の解決策を提案している。そして同社は2021年2月、シリーズBラウンドで4000万ドル(約43億5000万円)の資金調達に成功した。

カリフォルニアを拠点とする同社は、住宅分野で3Dプリント技術を活用している初めての企業でも、唯一の企業でもない。だが、カリフォルニア州ランチョミラージュのプロジェクトは、「世界初の3Dプリント住宅コミュニティ」の称号を得ることになるだろう。

「これは、未来の住宅に関する我々のビジョンを初めて実現するものだ。早く、安価に、環境に優しい方法で建築が可能で、コミュニティによい影響をもたらすことができる」と、同社の創業者でCOOのアレクシー・デュボブ(Alexey Dubov)はプレスリリースで述べた。

カリフォルニアの3Dプリント住宅村

マイティ・ビルディングスの「MIGHTY CINCO」。

Mighty Building

マイティ・ビルディングスはこの世界初のコミュニティの建設に、2020年9月から始まった不動産デベロッパーのパラリ・グループ(Palari Group)との提携関係によって参加することになった。

2020年12月、パラリ・グループは、カリフォルニア州ランチョミラージュに建てる住宅として、マイティの「CINCO」を正式に発注した。

ランチョミラージュはロサンゼルスでもサンフランシスコでもないが、この南カリフォルニアのロケーションにはメリットがある。マイティ・ビルディングスによると、この都市は「社長たちの遊び場(the playground of the presidents)」として知られ、同社チーフ・サステナビリティ・オフィサーのサム・ルーベン(Sam Ruben)が「モダンデザインの発信地」と呼ぶコーチェラバレーの中に位置している。

カリフォルニアの3Dプリント住宅村

マイティ・ビルディングスの「MIGHTY CINCO」。

Mighty Building

最新テクノロジーを駆使したこの住宅開発では、5エーカー(約2ヘクタール)の土地に15軒の住宅が建設される。この1500万ドル規模のプロジェクトには、既成のパネルを利用してカスタム住宅を作るMighty Kitシステムが使われる。

このシステムによって、コンクリートの時代は終わりを迎える。代わりにこの住宅では、紫外線照射で形成されるという、マイティ・ビルディングスが独自開発した3DプリントのLight Stone Materialを基にする。プリンターは、ロボティック・オートメーションとロボットアームを使用し、後者は品質管理のスキャンなどに使われると、ルーベンはInsiderからのメールの質問に答えている。

この建設方法を利用することで、サステナビリティティ、建築スピード、コストなど複数のメリットが生まれる。一般的な組立式住宅の業界と同じように、マイティ・ビルディングスの3Dプリントの建築工程では、より早く、40%少ないコストでユニットを作ることができ、さらに建設廃棄物を99%削減することができるとルーベンは述べた。

どのような家なのか

カリフォルニアの3Dプリント住宅村

マイティ・ビルディングスの「MIGHTY CINCO」。

Mighty Building

3Dプリントの家は、従来工法で建てられたミッドセンチュリーのモダンな家と、見た目はほとんど変わらない。

1万平方フィート(約930平方メートル)の区画に建てられた広さ1450平方フィート(約135平方メートル)の家は3ベッドルーム、2バスルーム。十分な土地がない場合は、広さ700平方フィート(約65平方メートル)で2ベッドルーム、1バスルームの家もある。

カリフォルニアの太陽の恵みを受けたい? 裏庭にはプールとデッキがあり、ジャグジー、ファイヤーピット、屋外シャワー付きにアップグレードすることもできる。

カリフォルニアの3Dプリント住宅村

マイティ・ビルディングスの「MIGHTY CINCO」。

Mighty Building

またこの住宅には、空気清浄、浄水、生活リズムにあった照明などの「ウェルネス・インテリジェンス・ソリューション」が装備されている。ルーベンによると、このようなスマートテクノロジーを使って、必要なときだけエネルギーを使用する、快適でサステナブルな生活ができるという。

エコフレンドリーのトレンドに合わせて、太陽光発電設備やオプションのテスラ・パワーウォール(Tesla Powerwall)を使って、エネルギー収支をゼロにできる。オプションには電気自動車の充電設備も用意されている。

「このプロジェクトの目的は、環境への影響を最小限にし、サステナブルな意識を持つ消費者に、スマートで健康的な住宅を提供することだ」と、マイティ・ビルディングスはプレスリリースで述べている。

カリフォルニアの3Dプリント住宅村

マイティ・ビルディングスの「MIGHTY CINCO」。

Mighty Building

この3Dプリント住宅村は2022年春に完成予定で、マイティ・ビルディングスは数多くのデベロッパーと次なる村の開発について交渉しているという。

[原文:California will soon be home to the world's first 3D-printed housing community and it's powered by solar and a Tesla Powerwall

(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)

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