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ブラウザの「シークレットモード」でのデータ収集を巡る訴訟で、連邦地裁はグーグルの申し立てを却下

Alphabet Inc.'s Google logo.

Ng Han Guan/AP Photo

  • アメリカ連邦判事は、シークレットモードでのユーザー行動追跡に関する訴訟で訴えを却下するよう求めたグーグルの申し立てを退けた。
  • 訴訟では、シークレットモードでの閲覧中にもデータを収集しているのをグーグルが通知していなかったことが問題になっている。
  • 「『匿名』 は『見えない』という意味ではない」とグーグル側の弁護士は述べていた。

アメリカ連邦地裁判事は、Chromeブラウザでシークレットモードを使用していたにも関わらず行動を追跡されていたとする訴訟について、訴えを却下するよう求めたグーグルの申し立てを退けた。

この訴訟では、グーグルはユーザーがChromeブラウザのシークレットモードを使っている間にもデータを収集したと非難されている。訴状によると、GoogleアナリティクスやGoogleアド マネージャーを利用している他のウェブサイトが「カリフォルニアにあるグーグルのサーバーに個別に秘密のメッセージを送信」していることもあったという。

グーグルは、ユーザーはシークレットモードを使用している間、自分の行動がどのように追跡されるかについて十分な情報を与えられていたとして、訴えの無効を主張していた。Insiderは、同社にコメントを求めている。

また、グーグルは「『匿名(Incognito)』は『見えない(Invisible)』という意味ではなく、そのセッション中のユーザーの活動は、訪問したウェブサイトや、訪問したウェブサイトが使用しているサードパーティの分析サービスや広告サービスから見える可能性があることを明示していた」とグーグルの弁護士は述べている。

しかし、グーグルのこの主張は、カリフォルニア州北部地区のルーシー・コー(Lucy Koh)連邦地裁判事によって3月12日に却下された。

バラク・オバマ(Barack Obama)元大統領に任命されたコー判事は、「グーグルは、原告がプライベートブラウジング・モードにある間にデータ収集を行うことを通知しなかったため、原告が明示的に同意したことを示せていない」と述べた。

この訴訟は2020年6月、3人の原告によって起こされた。当初の訴状によると、追跡はシークレットモードでも行われ、ユーザーの同意を得ることやグーグルからの「正当な業務上の利益」はなかったという。

訴状で原告は「ウェブのプライベートブラウジングを秘密裏に監視することは、非常に不快な行為である」と述べている。

この訴訟が提起されてから数カ月間、ハイテク企業は消費者の行動をどこまで追跡すべきかという問題に取り組んできた

アップル(Apple)が広告に使用する行動追跡を制限するアップデートを発表した後、フェイスブック(Facebook)とアップルの間で論争が起こった。「アプリ・トラッキング・トランスペアレンシー」と呼ばれるこのアップデートは、アプリ側にユーザーを追跡する前に許可を求めることを要求している。

その一方で、連邦議会議員たちは、グーグルとフェイスブックが行っているインターネット広告事業が反トラスト法に違反していないかどうかについて、改めて注目している。

下院反トラスト小委員会の委員長であるデビッド・シシリン(David Cicilline)議員は、3月12日の公聴会で次のように述べている。

「全体的に見て、グーグルとフェイスブックの市場支配力は、これらの企業が収集した前例のない量のデータと、デジタル市場において彼らに優位性を与え、ライバルや新規参入者が挑戦するのを阻んでいる他の要因によって強化されている」

グーグルは2021年3月、精度の高いターゲティング広告から離れ、個々のユーザーのウェブ閲覧行動を追跡しないと発表した。

グーグルで広告のプライバシーと信頼性に関する製品管理ディレクターを務めるデビッド・テムキン(David Temkin)はブログで次のように述べている。

「我々は、人々がプライバシーと選択肢が尊重されていることを確信しながら、広告でサポートされた幅広いコンテンツにアクセスできる、活気に満ちたオープンなエコシステムを維持することに引き続き尽力する」

[原文:A lawsuit that accused Google of collecting the data of people who were using incognito mode can continue, said a federal judge

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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