自前の工具を使って組み立て時間を短縮しよう。
Anchiy/Getty Images
- イケアの家具の組み立ては得てして苦労するものだが、中でもソファの組み立てはストレスがたまる。
- 木工用ボンドや電気工具を使うのが、作業時間を短縮し、ストレスやイライラを軽減するコツだ。
- それでもだめなら、誰かに手伝ってもらうことも考えよう。
多くの人にとって、イケア(IKEA)体験の中で最もストレスがたまるのが、買ってきた家具を組み立てることだろう。
家主や貸借人向けに大工仕事などの見積をサポートするサイト「ハウスホールド・クォーツ(Household Quotes)」のレポートでは、ソファの組み立てが一番ストレスがたまるという。
だがそんなイケアの家具の組み立てを、少しだけ楽にする方法がいくつかある。
レポートでは、IKEAについての5万件のツイートを分析していて、特にソファについてのツイートの約50%に、「動揺」や「興奮」が見られたという。その他、食器棚、ナイトテーブル、ドレッサーなどが、組み立てがストレスになる家具の上位だった。
以下で、イケアの家具の組み立てのコツを紹介しよう。
取扱説明書は、一度最後まで目を通す
説明書を一切読まずに始めることを簡単だ。しかし、そうではなく、すべてのステップにざっと目を通しておこう。組み立ての全容を理解するためだ。そうすることで、うまくいかないときに、何が問題かに気付くことができる。一度、説明書全体に目を通したら、深呼吸をし、最初のステップから、組み立てを開始しよう。
同梱されている工具は使わず、電気工具を購入する
イケアの家具には、六角レンチなどの工具が同梱されている。だが、こうした小さな工具が単純な作業をかえって難しくしてしまうことがある。
rent.comのブロガー、レスリー・グレゴリー(Lesly Gregory)は、自前の工具を使うか、小さな工具セットへ投資することを勧めている。
例えば、電動ドライバー(3000円ほどで手に入る)は、投資する価値大だ。何十本ものネジを回す時間の短縮になるだけでなく、すべて確実に締めることができる。
使えるツールのもう1つが水準器だが、スマホの水準器アプリがあれば、それを使うのもいいだろう。組み立てながら、ソファその他の家具が水平になっているかどうか、確認しよう。そうすれば、不安定でぐらぐらするソファになることもない。
木工用ボンドを購入する
イケアの家具の組み立てでは、通常、接着剤を使う必要はないが、とても役に立つ、と「ザ・スプルース(The Spruce)」のライター、ディアドル・サリバン(Deirdre Sullivan)は教えてくれた。
接着剤は家具の強度を増し、ぐらつきを防いでくれる。ただし、素材に合った適切なボンドを使うようにしよう。イケアのソファは木製の「ダボ」を使用していることが多いので、接合する際に木工用ボンドを1、2滴、穴に落とすと強度が増す。
金属用ボンドも、イケアのあらゆる家具の組み立てで役立ってくれるだろう。
お金を払って組み立てを代行してもらうのは恥ずかしいことではない
インテリア・デザイナーでコンテンツ・クリエイターのクリステン・マクゴーワン(Kristen McGowan)は、イケアのベッドを組み立てるのに10時間かかったという。「もう二度とやらない」と彼女はInsiderに語った。その後の家具の組み立てはすべて、お金を払ってやってもらったという。
Insiderが2017年にも報じた通り、イケアは組み立て代行を雇うことが一般的であることを認識し、日々の作業の代行をしてくれる人を探すサービス、タスクラビット(TaskRabbit)を買収した。
現在、イケアのウェブサイトでは、組み立ての代行にいくらかかるか、見積りを取ることができる。そしてその後、タスクラビットのサイトのイケアセクションから代行を申し込む。サムタック(Thumbtack)などの企業も、購入者と家具の組み立て代行をマッチングするサービスを提供している。
誰かに手伝ってもらうにしても、電動ドライバーを使って自分で作業するにしても、家に新しい家具が増えるのは、楽しくてワクワクすることだ。ストレスを溜めないようにしよう。
Insiderはイケアにコメントを求めたが、回答は得られていない。
(翻訳:Ito Yasuko、編集:Toshihiko Inoue)