ゴールドマンCEO、新入社員が訴えた「非人道的」な労働環境の改善を約束

デービッド・ソロモンCEO

ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモンCEO

REUTERS/Lucy Nicholson

  • ゴールドマン・サックスのCEO、デービッド・ソロモンは、若手社員からの苦情に反応した。
  • ソロモンCEOは、社員へのメッセージの中で、土曜日に休暇が取れるよう、より一層努力すると述べた。
  • ソーシャルメディアに掲載されたアンケート結果では、13人のジュニアバンカーが「非人道的」な状況を訴えていた。

ゴールドマン・サックスのCEOは、社内アンケートで若手社員が指摘した「非人道的」な労働条件、精神的な健康状態の悪さ、睡眠不足などの問題に対処すると述べた。

Insiderが入手した文書によると、ゴールドマン・サックスのデービッド・ソロモンCEOは、3月21日に社員に送ったボイスメッセージの中で、「私と経営陣は非常に真剣に受け止めている」と述べている。

ソロモンCEOによると、ゴールドマン・サックスは「サタデー・ルール」の徹底を図る。サタデー・ルールとは、金曜日の午後9時から日曜日の午前9時までジュニアバンカー(一般的に入社7、8年目くらいまでの若手社員で調査・分析、資料作成を担当)がオフィスにいることを期待してはならないというものだ。また、ジュニアバンカーの負担を軽減するために、採用を増やし、最も忙しい部門に社員を配置するという。

ゴールドマンの入社1年目の投資アナリスト13人は、ソーシャルメディアに公開された非公式のアンケートの中で、シャワーを浴びる時間も、食事をする時間も、眠る時間もほとんどないほどの過酷な労働を強いられていると訴えていた。

アナリストたちは、1月以降、週に平均98時間働き、睡眠時間は平均5時間だったと述べている。回答者全員が、労働時間が人間関係に悪影響を与えていると答え、私生活の満足度は10点満点中1点と評価していた。

「睡眠不足、上司からの扱い、精神的・肉体的ストレス…。私は里子に出されたことがあるが、それよりもつらい」と、ある匿名のアナリストは語った。

13人の回答者全員が「非現実的な締め切りを経験したことがある」と答え、83%が「過度な監視やマイクロマネジメントを経験したことがある」と答えた。また75%が、仕事上のストレスが原因でメンタルヘルスのカウンセリングを受けたことがある、または受けることを検討したことがあると答えている。

アンケートの最後に、彼らは経営陣にいくつかの解決策を提案している。その中には、週の労働時間の上限を80時間にすることや、ジュニアバンカーは土曜日を休みにすることなどが含まれている。1年目のアナリストは、土曜日に「急ぎの」仕事を割り当てられることが多く、「断るのは信じられないほど難しい」と彼らは述べている。

ソロモンCEOは、パンデミックの影響でビジネスが活発になったため、ストレスの多い状況になったと考えているようだ。また、自宅で仕事をしていると、ワークライフバランスをとるのが難しくなるとも語っている。

「顧客の活動が活発で、我々の多くのビジネスのボリュームは歴史的な量に達している。パンデミックとこのような活動が相まって、ゴールドマンサックスの全社員にストレスと緊張を与えたのだろう」とソロモンは言う。

「我々は、今日も働く人々が新たな課題に直面していることを認識している。リモートワークの世界では、24時間365日つながっていなければならないように感じるものだ」

ウォール街には過酷な労働時間と重労働が存在し、それは一般的には高額な給与で相殺されているはずだが、ジュニアバンカーたちは、労働条件が改善されなければ、ゴールドマンサックスに留まることはないだろうと述べている。

あるアナリストは「失業するほうが、このような生活を続けて体が壊れるよりもましだ」と語った。

[原文:Goldman Sachs CEO promises to protect junior bankers' Saturdays off following survey detailing 'inhumane' conditions

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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