セブン-イレブンのドライブスルー。
7-Eleven
- アメリカでは、セブン-イレブンがテキサス州ダラスにドライブスルーをオープンした。セブン-イレブンの人気フローズンドリンク「スラーピー(Slurpee)」やタコスを売るという。
- コロナ禍で、ドライブスルーはファストフード店やクイック・サービス・レストランの生き残りにとって、重要なものとなっている。
- ドライブスルーは、セブン-イレブンの新しいコンセプトの店舗「エボリューション・ストア」の一部だ。
テキサス州ダラスの新しいセブン-イレブンにはドライブスルーがあり、タコスチェーン「Laredo Taco Company」とつながっている。店内には食事ができる場所もあるという。
セブン-イレブンにドライブスルーが設置されるのはこれが初めてだ。同社によると、セブン-イレブンとLaredo Taco Companyの組み合わせは2年前から始まったという。
「ドライブスルーでタコスとスラーピーが買える利便性をプラスします。これは最高の組み合わせです」とセブン-イレブンのエグゼクティブ・バイスプレジデント兼COOのクリス・タンコ(Chris Tanco)氏はコメントした。
ドライブスルーのある新しいセブン-イレブン。
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通常のセブン-イレブンの多くが24時間営業をしているのに対し、 このドライブスルーの営業時間は日曜日から木曜日が午前5時~午後10時、金曜日と土曜日が午前5時~午後11時となる。
スラーピーやホットコーヒー、アイスコーヒーなど、ドライブスルーでは30種類以上のドリンクが提供される。セブン-イレブンの「エボリューション・ストア」では、同社が新しいドリンクを通常の店舗で販売する前にテスト販売しているため、客はジンジャービアやブラックチェリー、パイナップルココナッツ、ダイエットキーライム、ダイエットチェリーバニラのソフトドリンクを試すことができる。店内ではワインベースのフローズン・マルガリータも用意している。
アルコールの品揃えも充実。
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この新しい店舗はセブン-イレブンのエボリューション・ストアとしては6店舗目で、ダラスにあるエボリューション・ストアとしては3店舗目だ。エボリューション・ストアは、新しいアイデアやフードを「体験的に実験する場」としてデザインされている。Insiderでも報じたように、2月にはエボリューション・ストアの1つを、エアビーアンドビー(Airbnb)で予約し、プレイステーション5(Playstation 5)で遊べる場として提供した。
今回の新店舗にはワインセラーやビアケイブがあり、スキンケア商品や化粧品なども充実している。
食事がとれる場所も。
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コロナ禍のアメリカではここ1年、ファストフード店やファストカジュアル・ブランドがドライブスルーを最適化させてきた。新型コロナウイルスのパンデミックで多くの飲食スペースを閉鎖せざるを得なくなってから、ファストフード業界ではドライブスルーによる注文が増加している。
ドライブスルーが全体的に増えているのは、それが「店を利用するのに安全な方法」と見なされているからだと、カリノウスキー・エクイティ・リサーチの創業者マーク・カリノウスキー(Mark Kalinowski)氏はInsiderに語った。
一般的にドライブスルーと結びつかないような店までが、このトレンドに乗ろうとしている。クリスピー・クリーム・ドーナツのCMOは、同社にとってドライブスルーは「ライフライン」だとInsiderに語っているし、サラダチェーン「スイートグリーン(Sweetgreen)」は年内に初めてのドライブスルーをオープンする計画だ。
ドライブスルー付きのエボリューション・ストアは今回の新店舗が初めてだが、セブン-イレブンが新しいコンセプトを実験し続けるにつれ、同様の店舗が増えて行く可能性はある。
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(翻訳、編集:山口佳美)