コーヒーが値上がりするかも…ブラジルの干ばつと輸送施設の混雑でコーヒー豆が不足

コーヒー豆が不足している。

コーヒー豆が不足している。

picture alliance/Getty Images

  • ブルームバーグによると、ブラジルの干ばつと輸送港の混乱により、アメリカでコーヒーが不足しているという。
  • しばらくするとコーヒーに今以上のお金を払うことになりそうだ。
  • サプライチェーンの混乱は、自動車から電子機器まで多くの供給不足を発生させ、価格を引き上げている。

風が吹けば桶屋が儲かるというが、ブラジルでの干ばつで、アメリカのコーヒーが不足している。つまり、朝の一杯のコーヒーがより高価になりそうだ。

ブルームバーグによると、干ばつの影響で作物の生産量が減少しているのに加え、輸送港の混雑でアメリカのコーヒーの備蓄量が過去6年間で最も少なくなっているという。これまでのところ、ロースターたちは価格を上げずに在庫で対応しているが、それも長くは続かず、卸売価格は上昇している。

ソフトコモディティの専門家であるジュディス・ガネス(Judith Ganes)は2020年12月、ロイターに対し、干ばつによる被害がブラジルのコーヒー生産量の半分におよぶ可能性があると述べた。彼女は、ブラジルのアラビカ豆がどの程度の打撃を受けたかを判断するのは難しいとしながらも、「大きな損失があるだろう」と述べた。

「地域によって、100%、50%、30%の損失があった」

ブルームバーグによると、ニューヨーク証券取引所のコーヒー先物価格は10月末から25%近く上昇している。また、Marex Spectron社は先日、干ばつを理由に世界のコーヒー不足の予想を800万袋から1070万袋に上方修正した。

ロジスティクスの問題は、作物の減少によってもたらされる影響をさらに悪化させた。ブラジルのいくつかの施設は、ブルームバーグに対し、コーヒーを出荷するのに十分なコンテナを持っていないと語った。コンテナやチャーター船の中には現在利用できないものもあり、輸送港での停滞や遅れの原因となっている。

ネスレ(Nestle)のコーヒーブランドを統括するデービッド・レニー(David Rennie)はブルームバーグに対し、コーヒーの供給が新型コロナウイルス以前の水準に戻るには2、3年かかる可能性があると述べた。

しかし、世界経済に打撃を与えている品不足は、コーヒーだけではない。

アメリカでは、需要が急増したことで港湾施設が混雑し、スニーカーから精肉まで、あらゆる製品・商品の出荷が遅れている。2020年のパンデミックによる工場の操業停止もあり、企業が需給を正確に見積もることに苦労したため、このような状態になった。

特に電子機器や自動車などの製造に不可欠な半導体チップなど、特定分野の製品や部品の不足が深刻だ。さらに、2月にテキサスを襲った寒波によって石油関連企業とそれに依存するメーカーの多くが停止したことで、ガソリンの入手が困難になり、プラスチックなどの石油製品の価格が上がった。

自転車やフィットネス機器、木材なども不足している。木材の不足は住宅価格をさらに押し上げている。これらのものすべては、供給が減少するにつれて、もっと価格が上昇する可能性がある。

[原文:Your morning coffee is about to get more expensive

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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