AP/Ted S. Warren
- アマゾンは、この夏から社員を徐々にオフィスへ復帰させると発表した。
- 「我々の基本であるオフィス中心のカルチャーに戻す」ことを意図したものだと、アマゾンはブログで述べている。
- パンデミックが起こって1年経ち、企業はリモートワーカーをどのようにオフィスに戻すか、またそうなると何が起こるのかについて考えている。
アマゾン(Amazon)では、6月30日から社員のオフィスへの復帰を開始する。アメリカではほとんどの社員が秋口までに復帰する予定となっている。
アマゾンは3月30日のブログで、同社のさまざまな部門でワクチン接種が進んでいることから、この夏以降、従業員を徐々にオフィスに復帰させていく予定だと述べている。ヨーロッパにおける社員のオフィス復帰については、ワクチン接種がうまく進んでいないことなど「最近の状況を考えると、時間がかかるだろう」としている。
アマゾンは「我々の基本であるオフィス中心のカルチャーに戻すことを計画している」と述べ、「これによって、最も効果的にものづくりやコラボレーション、ともに学ぶことができると考えている」と付け加えた。
アマゾンは他の大企業と同様、パンデミックへの対応策としてソーシャルディスタンス戦略を取り入れる必要があり、オフィスを通常通りに稼働させることができなかった。その結果、多くの社員は自宅からリモートワークをすることになった。
しかし、コロナウイルスが我々の生活を一変させてから1年が経過し、アメリカ全土でワクチン接種が進んだことで着地点が少し見えてきた。そこで企業は、どのようにして従業員をオフィスに戻すか、そしてどのようにしてオフィスをパンデミック後に対応した空間に変えるかについて検討している。
アマゾン ウェブ サービス(AWS)の現CEOで、アマゾンの次期CEOであるアンディ・ジャシー(Andy Jassy)が2020年12月にCNBCに対し、今後は「出社する日を決めてからデスクを予約するホットオフィス」になり、社員はほぼリモートで働き、特定のプロジェクトのためにオフィスに出社するようになると考えていると述べていた。
他のテック企業も同様のアプローチをとっている。例えばグーグル(Google)のサンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEOは2020年12月の時点で、社員のオフィス復帰は2021年9月以降になると述べた。その際には、週に3日以上はオフィスで仕事をし、残りは自宅で仕事をするという「フレキシブル・ワーク・ウィーク」を実験的に導入するとしている。
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)