フェイスブックのマーク・ザッカーバーグCEO。
Andrew Harnik/AP
- マーク・ザッカーバーグの個人情報が、ハッキングされたデータの中にあったようだ。
- サイバーセキュリティの研究者は、フェイスブックの共同創設者の情報も公開されていたと述べた。
- Insiderは4月3日、5億人以上のユーザー情報が漏洩したと報じた。
ある研究者によると、ネット上に流出した個人情報の中に、フェイスブック(Facebook)のマーク・ザッカーバーグ(Mark Zuckerberg)CEOの電話番号が含まれていたという。
複数の報道機関が、ザッカーバーグの流出した個人情報について報じている。ザ・サン(The Sun)によると、彼の名前、住所、結婚の詳細、生年月日、フェイスブックのユーザーIDなどのデータが流出したという。
4月3日にはInsiderのアーロン・ホームズ(Aaron Holmes)が、5億人以上のフェイスブック・ユーザーの個人情報がフォーラムに投稿されたと報じていた。
サイバー研究者のデイブ・ウォーカー(Dave Walker)によると、フォーラムに個人情報が投稿された5億3300万人のユーザーの中には、ザッカーバーグのほか、フェイスブックの共同創業者であるクリス・ヒューズ(Chris Hughes)とダスティン・モスコビッツ(Dustin Moskovitz)も含まれていたという。
「#FacebookLeakについて。5億3300万人には、皮肉なことにマーク・ザッカーバーグも含まれている」とウォーカーはツイートした。
Insiderが4月4日にフェイスブックに問い合わせたところ、広報担当者は次のように述べた。
「これは2019年に報道されたことのある古いデータだ。我々は2019年8月にこの問題を発見し、対応した」
ザッカーバーグの情報に関する報道についてはコメントしなかった。
一方、Insiderのホームズは、データセット全体をハッキングフォーラムに無料で掲載したことで、初歩的なスキルを持つ人が広く利用できるようになってしまった可能性があると報じている。記事では、流出したデータをネット上で最初に発見したサイバー犯罪情報会社ハドソンロック社のCTOであるアーロン・ガル(Alon Gal)の言葉を紹介している。
これまでのフェイスブックに関連するプライバシー侵害には、大きな話題となったケンブリッジ・アナリティカの事件がある。この事件では、8700万人以上の個人データが、政治データ分析会社によって不正に取得されていた。
フェイスブックは、ユーザーデータの取り扱いを誤ったという主張に対する和解の一環として、アメリカ連邦取引委員会から50億ドルの罰金を科せられた。
同社は、データ侵害を厳しく取り締まることを宣言している。ケンブリッジ・アナリティカ事件の発覚を受けてウェブサイトに掲載した声明で、過去の不正使用の可能性に対処し、将来の不正使用を防止するために、より強力な防護措置を講じると述べていた。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)