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- この記事はインサイダー・インテリジェンスによる調査レポート「注目すべきデジタルヘルス・スタートアップ(Digital Health Startups to Watch)」のプレビュー版。レポート完全版(有料)はこちらから
コロナウイルスの流行により医療提供方法を改める必要性が高まるなか、アメリカの医療業界は大きな転換期を迎えている。これを牽引しているのがデジタルヘルス関連のスタートアップだ。
医療のデジタルトランスフォーメーションに大きく寄与しているのが「投資家たち」だ。デジタルヘルス・スタートアップの潜在力に注目し、記録的な勢いで出資をしている。調査会社のCB Insightsによると、2020年の第2四半期に医療関連の民間企業への出資額は世界全体で180億9000万ドル(約1兆8700億円)に達したという。株式投資件数も第1四半期の1197件から第2四半期には1272件と、前期比で過去最高の6.3%の伸びを記録した。
※この記事は2021年1月8日に公開した記事を一部編集して再掲載しています。
「AI」「遠隔医療」「医療デバイス」への投資が伸びている
2020年上半期、医療関連事業で資金調達件数が多かったのは、上から順に「医療デバイス」「遠隔医療」「AI」「メンタルヘルス」「女性の健康」。
Business Insider Intelligence
本レポートでインサイダー・インテリジェンスは、2020年上半期にデジタルヘルス分野で投資件数が最も多かった「AI」「遠隔医療」「医療デバイス」関連のスタートアップに着目。それぞれの領域で最も有力と考えられる5社を取り上げる。
まず始めに、医療における「AI」を活用と、関連スタートアップについて論じる。次に、コロナウイルスの流行で一気に市場が拡大した「遠隔医療」に焦点を当てる。バーチャルケアへの需要の高まりにスタートアップ企業がどのように応えようとしているのかを解説する。
最後に、急拡大する「医療デバイス」の領域に革新をもたらしているスタートアップ企業について論じる。
本レポートで取り上げたスタートアップは、「執筆時に開示されていた資金調達額」「注目すべき出資者」「製品やソリューション」「各分野での先進性」を基準に選択した。
本レポートで言及される企業:
98point6, Abbott, Aetion, Anthem, Bigfoot Biomedical, Biofourmis, Bright.md, Chugai, Cigna, Element Science, Firefly Health, Gaido Health, Genesis Health, Happify Health, K Health, Komodo Health, Mindstrong, Modern Fertility, Oak Street Health, Onera Health, Premera Blue Cross, Vicarious Surgical, Virta Health
本レポートのキーポイント:
- コロナウイルスの流行により、医療提供方法の改革がこれまで以上に求めらるようになるなか、アメリカの医療システムを変えつつあるのがデジタルヘルス関連のスタートアップだ。
- 医療へのインパクトが最も大きいのが「AI」「遠隔医療」「医療デバイス」だ。2020年上半期にデジタルヘルス分野で投資件数が最も多かったのが、これら3つの領域だ。
- AI技術は「膨大な量のデータを比較」する能力に長け、「リモートでの患者モニタリング」や「デジタルセラピューティクス」を下支えする。テクノロジーによる医療変革の可能性が非常に顕著に現れている分野で、投資家から大きな注目を集めている。
- パンデミックを受けて、遠隔医療の利用が大きく拡大。関連技術への投資も伸びている。バーチャルケア・ソリューションはアメリカで医療提供のあり方を大きく変えつつある。
- 遠隔モニタリングや、手術支援ロボットなどの「医療デバイス」市場でも記録的な勢いで投資が活発化している。
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(翻訳・野澤朋代)