"非接触"はホテル業界でも… マリオットがコロナ禍で試験導入する、宿泊手続きや売店の非接触サービス

マリオット

Moxy Times Square

  • アメリカのホテルチェーン大手マリオット(Marriott)は、非接触のチェックイン/チェックアウト端末と欲しい商品を手に取ったらすぐに立ち去ることができる「グラブ・アンド・ゴー・マーケットプレイス」をテストしている。
  • マリオットは非接触の設備と対面のやりとりを「ブレンド」しようとしている。
  • 新型コロナウイルスのパンデミックを受け、"非接触"への需要は高まっている。

新型コロナウイルスのパンデミックは、非接触サービスに対する需要を加速させている。マリオットも新たな非接触の端末や売店をテストし、対面でのチェックインや軽食の購入をなくすことで、このトレンドに乗ろうとしている。

「グラブ・アンド・ゴー・マーケットプレイス」

「グラブ・アンド・ゴー・マーケットプレイス」。

No Brick LLC for Marriott International

マリオット・インターナショナルの社長ステファニー・リナーツ(Stephanie Linnartz)氏は、新型コロナウイルスのパンデミックが非接触の設備に対するニーズを後押ししたと、プレスリリースの中で再確認した。これは、クレジットカード会社から航空会社まで、複数の業界が共有している考えと一致する。


チェックインの手続きをスピードアップさせるこの端末は、すでに複数のマリオット・ホテルに設置されている。

端末

モクシーNYCタイムズスクエアの非接触端末。

Marriott International

端末は以下のホテルなどに設置されている:

  • モクシーNYCタイムズスクエア
  • コートヤード・ニューヨーク・マンハッタン/ミッドタウン・イースト
  • タウンプレース・スイート・バイ・マリオット・モンロー

モクシー・マイアミサウスビーチにも間もなく設置される予定だという。


客室のカギも、抗菌性のタッチスクリーン付きのこの端末で受け取ることができる。

端末

モクシーNYCタイムズスクエアの非接触端末。

Marriott International

同じ端末でチェックアウトの手続きもできるため、対面でのやりとりは一切不要だ。


同様に、マリオットではメリーランド州にある「フェアフィールド・イン&スイート・フレデリック」と「フェアフィールド・イン&スイート・アランデル・ミルズBWIエアポート」の2店舗で、「グラブ・アンド・ゴー・マーケットプレイス」をテストしている。

「グラブ・アンド・ゴー・マーケットプレイス」

「グラブ・アンド・ゴー・マーケットプレイス」。

No Brick LLC for Marriott International

朝食用に温かいサンドイッチやヨーグルトが欲しい? それならマーケットプレイス端末に行ってみよう。ここでは無料の朝食を含め、温かい軽食や冷たい軽食、飲み物が提供されるという。支払いもこの端末で済ませることができる。


マリオットの"非接触サービス推し"はこれが初めてではない。

端末

モクシーNYCタイムズスクエアの非接触端末。

Marriott International

マリオットにはすでに同社のアプリ「Marriott Bonvoy」を通じてアクセスできる非接触サービスが存在する。チェックインやチェックアウト、ルームキーの用意、食べ物の注文、その他サービスのリクエストなどが可能だ。


マリオットによると、新たな端末は「オペレーションの合理化の役に立つ」という。

「グラブ・アンド・ゴー・マーケットプレイス」

「グラブ・アンド・ゴー・マーケットプレイス」。

No Brick LLC for Marriott International

ただ、マリオットは完全にデジタル化するつもりではない。リナーツ氏によると、非接触のオプションと対面のやりとりを「ブレンド」していくという。

[原文:Marriott is testing contactless check-in via kiosk as travel begins to return - see how to works

(翻訳、編集:山口佳美)

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