音声SNS「クラブハウス(Clubhouse)」の周辺に再びにぎやかな動きが……。
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さらなる成長を遂げるのか、いわゆる“一発屋”で終わるのか。注目を浴びる音声SNS「クラブハウス(Clubhouse)」が、音楽配信大手スポティファイ(Spotify)からコンテンツコミュニケーション部門の責任者を引き抜いた。
4月後半にクラブハウスの経営幹部に加わるグレイ・マンフォードは、スポティファイの成長部門ポッドキャスト事業を率いていた人物。今回の移籍はInsiderが入手したスポティファイ社内のメールから明らかになった。
上記のメールには、マンフォードが「クラブハウスで新たなビジネスチャンスを探る」との記述がみられるが、具体的にどんなポジションに就くのかはいまのところ不明。
マンフォードの拠点はロサンゼルス。20代はPRエージェンシーのエントリーレベル(末端ポスト)から始めてすぐに頭角をあらわし、コロムビア・ピクチャーズ、メトロ・ゴールドウィン・メイヤー(MGM)、CBSフィルムスで、PR部門の経営幹部として活躍した。
8年間務めたCBSフィルムスからスポティファイに移ったのは2019年。同社がポッドキャスト事業の強化を始めた年だった。
クラブハウスは40億ドル(約4300億円)規模の資金調達を準備しつつ、2021年初頭から人材獲得に本腰を入れている。
2020年末に10数人だった社員はすでに35人まで増え、2月から2カ月ほど間に、ネットフリックス(Netflix)、インスタグラム(Instagram)、フェイスブック(Facebook)、ツイッター(Twitter)、ティックトック(TikTok)、ウォルト・ディズニー(Walt Disney)、エアビーアンドビー(Airbnb)といった著名IT企業からの移籍者が名を連ねている。
マンフォードにコメントを求めたが返答はなかった。
(翻訳・編集:川村力)