原子力スーパーヨットの旅は300万ドル…2025年に出航予定。科学者と学生は無料で招待

原子力スーパーヨットのチケットは300万ドル、アース300

「アース300」は2025年に出航する予定だ。

Earth 300 Facebook

  • 「アース300」は、排気ガスを出さない、原子力エネルギーで動く船だ。
  • 同社のアーロン・オリベーラCEOは、頭脳明晰で優れた科学者の乗船を望んでいる。
  • 「アース300」は160人の科学者と40人のVIPを乗せて2025年に出航する予定だ。

原子力エネルギーで動き、排気ガスを出さないヨットに、10日間300万ドルで乗船できる。気候変動に関する研究のために選ばれた幸運な科学者や学生であれば、無料で乗れる。

この船は「アース300(Earth 300)」という名前で、科学のグローバルアイコンになることが期待されるとウェブサイトに記されている。計画では、さまざまな分野の科学者160人、学生20人、従業員165人、300万ドルを支払ったVIPゲスト40人とともに、2025年に出航する予定だ。

アース300のアーロン・オリベーラ(Aaron Olivera)CEOは、2015年にモルジブの海でスキューバダイビングをした時に、酸性化によって死んだサンゴを見て、スーパーヨットについて考えるようになったとMoney FMに語っている。そして彼は、優秀な科学者を新時代の船に乗せ、気候変動の解決策を導き出すために共同研究を行うというアイデアを思いついた。

アース300のウェブサイトによると、この船は溶融塩原子炉による安全でサステナブルな原子力エネルギーで動き、AI、ロボット、機械学習、リアルタイムデータ処理、最新の量子コンピュータなどを持つ「最先端」の研究室が22室ある。

「海上にある最先端科学研究室だ」と、オリベーラは4月9日、Money FMに語った。

船体は洗練された外観をしている。長さは300mでサッカー場およそ3.3個分、横幅は46mでバスケットボールコート1.5個分、一番高いところは高さ60mで建物の18階に相当する。

「クルーズ船並みの大きさだが、クルーズ船ではない。スーパーヨットのような見た目だが、スーパーヨットではない」と、オリベーラはMoney FMで語った。

「空母に匹敵するテクノロジーがあるが、空母ではない。探査船の耐久性と探索能力を持つが、探査船ではない。これらすべてが1つにまとまっているのだ」

アース300、Earth 300

アース300の完成予想図。

Earth 300 Facebook page

オリベーラのリンクトインのプロフィールによると、アース300を創業する前、彼はファルコン・ロイヤル・ヨット(Falcon Royal Yachts)で社長を務め、ポルシェがデザインした2つの豪華メガヨットの製造に携わった。それ以前は、コーポレート・グランド(Corporate Grand)で、超富裕層向けのダイニング&エンターテイメント体験を提供していた。

また、アース300のウェブサイトによると、彼は「教育研修から出版、ホスピタリティ、小売、ヨットまで、幅広い業界での経験を積んできた」と述べている。

気候変動の研究のために船を作ろうと考えた理由について、オリベーラは「海は、この惑星の心臓だ。海がなければ、生命は存在できない」と答えた。

だが、この計画はまだ長い道のりがある。

Entrepreneurによると、オリベーラはすでに500万ドルを設計に投じており、建造はヨーロッパや韓国の造船所が行うと見られている。記事によると、船の総工費は5億ドルから7億ドルになり、一部は個人投資家からの調達した資金を充てるという。

「このアイデアは、世界中のあらゆる人々のイマジネーションを掻き立てるものをデザインすることだった。そんなものはこれまで存在していない」とオリベーラはMoney FMに語った。


[原文:Tickets for a nuclear-powered superyacht will cost $3 million for VIPs and be free to scientists and students selected to help study climate change

(翻訳:Makiko Sato)

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