アイテムによっては、せっかくの屋外スペースの印象が損なわれてしまうこともある。
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- 屋外スペースで処分すべきアイテムについて、インテリアデザイナーに話を聞いた。
- 古いガーデンファニチャーやフレンチスタイルのテーブルセットなどがあると、時代遅れな雰囲気になってしまう。
- 芝生のオーナメントやクリスマスのイルミネーションは、スタイリッシュではない。
家のデザインを玄関で終えてしまってはいけない。庭まで美しくすることは、住居全体の美観を高めることにつながる。
Insiderは、屋外スペースをおしゃれに保つために思い切って捨ててしまった方がいいものについてインテリアデザイナーに聞いた。
芝生に置く装飾品でおしゃれになることはない
芝生の装飾品は、家の外観を損ねることが多い。
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Dwelling Envy Interiorsのオーナーでインテリアデザイナーのクリスティン・パトリシアン(Kristin Patrician)によると、芝生のオーナメントはおしゃれとは正反対のものだという。
「ノーム(小人)の置物やメタル製の鳥、文字が書かれた看板といった芝生の飾りは、とても陳腐に見える。これらは家の価値や外観をかなり損ねているといっていいだろう」
パトリシアンは、人工的なオーナメントを芝生に突き刺すのではなく、花やウッドチップ、石などのオーガニックなものを取り入れることを勧めている。
シトロネラキャンドルは使わない
インテリアデザイナーのマリサ・モリナロ(Marisa Molinaro)は、虫除けに使われるシトロネラキャンドルはお金の無駄遣いになり、庭の雰囲気を壊してしまうと語っている。
「これらのキャンドルは、蚊除けの効果はほとんどなく、ひどい匂いがすることもある」
人工的なキャンドルを灯す代わりに、シトロネラグラスを植えたり、他の忌避植物で庭を飾ったりしてみるといいだろう。
古いガーデンファニチャーは処分しよう
古びた家具は、修理してもいい。
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Trendey誌でホームデザイン関連の寄稿をしているインテリアデザイナーのアンドレア・デルモニコ(Andra DelMonico)によると、古いガーデンファニチャーは、庭を魅力的に見せるどころか、薄汚れた印象にしてしまう。
「空間を美しく保つために、古くなったガーデンファニチャーは処分するか、修理する方がいい」とデルモニコは述べた。
また、古くなると錆びたり腐食したりして、座るのが危険な状態になっていることもある。
木の枝を積み上げていると害虫の温床になる
防護手袋をして、庭に放置されている湿った枝を処分しよう。
「枝を積み上げていると、腐って害虫の住みかになってしまう」とデルモニコは言う。
「さらに、火事の原因にもなる」
枝を焼却する場合は、必ず地域の条例を確認すること。
クリスマスのイルミネーションは仕舞っておこう
クリスマスシーズンでない限り、庭に華やかなイルミネーションを飾るのは避けた方がいい。
「クリスマスライトは、装飾ではなく照明として使うには見栄えがよくない。太陽電池式で丸い電球が連なるストリングライトのような、温かみのあるものを選ぶ方がいいだろう」とモリナロは述べた。
装飾的な屋外用ストリングライトをパラソルの下やガゼボの周りなどに吊るせば、空間をおしゃれに演出することができる。
ウィンドチャイムや風車は迷惑になるかも
近所の迷惑になることもある。
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ウィンドチャイムは美しいものが多いが、その優しい音色が場合によっては近所の人を苛立たせることもある。
「これらが奏でる音は、特に近所の人にとって、鬱陶しくて迷惑なものになり得る。私はむしろ不愉快だと思っている」とパトリシアンは述べた。
どうしてもウィンドオーナメントを使いたいのであれば、音が出るものではなく動きを楽しむものを選ぶことをパトリシアンは提案している。
ティキバーは場違いなことも多い
熱帯の島に住んでいたり、その島の文化と特別なつながりがあったりする場合を除いて、庭にティキバーを置くことは、完全に場違いになる可能性が高い。
「ティキ・バーは派手なものが多く、一般的な住宅には似つかわしくない」とパトリシアンは述べている。
「そんなものにはお金をかけるのはもったいない」
パーゴラ(ガゼボ風のアーチ)とパティオ用のタイルを組み合わせれば、よりエレガントでコストパフォーマンスのよい屋外バーコーナーができるだろう。
フレンチスタイルのガーデンセットは、すぐに時代遅れになる
ガーデンテーブルセットは、過去の遺物になりやすい。
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パトリシアンによると、フレンチスタイルのガーデンテーブルセットは最近の流行ではあるが、すぐに時代遅れに見えるようになるという。
「このフランスの伝統的なスタイルは確かに流行っているが、すでに100万セット以上も売れていて、飽和状態になっている」と彼女は言う。
テーブルセットを捨てるにはまだ早いという場合は、パーツをリフォームしたり、塗装したりして、新しいスタイルにしてみるといいだろう。
使っていない遊具を撤去する
古びた玩具やブランコなどの遊具は、屋外スペースをみすぼらしく見せてしまう。
「子供たちが大きくなり、玩具が庭で朽ち果てているようなら、もっと大人が楽しめる装飾に変える時が来たということだ」とデルモニコは言う。
かさばる使い古しのおもちゃを、くつろげる椅子や屋外用ダイニングセット、焚き火台などに変えてみよう。
安価なガーデントーチは安全でないこともある
デルモニコによると、安価なガーデントーチは家の価値を下げ、危険でさえあるという。
「ティキバーに飾るような安物のトーチは、火災の危険があるうえ、それほど明るくもない。それより頑丈な照明器具に交換した方がいい」
庭をトロピカルな雰囲気にしたいのであれば、籐などを素材としたランプシェードを取り入れるのもいいだろう。
[原文:Interior designers reveal the 10 things in your outdoor space you should get rid of]
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)