制限・注意点は? “最安”うたう楽天モバイル版「iPhone 12」は何ができて、何ができないか

iPhone 12 Pro

楽天モバイルがiPhone 12を取り扱いへ。

撮影:小林優多郎

楽天モバイルが本格参入して1年。300万人限定で1年間無料という大盤振る舞いでスタートしたが、その後は契約数が伸び悩んでいた楽天モバイル。

その一因として可能性があった点が、「iPhoneを取り扱っていなかったこと」だ。そして今回、楽天モバイルが正式にiPhone並びに「AirPods Pro」「AirTag」といった周辺機器を取り扱うこととなった。

発売は4月30日から、iPhone 12シリーズやiPhone SE(第2世代)の取り扱いが決定しており、価格も「4キャリア最安値」とアピールする。

「4キャリアの中」では確かに最安のiPhone

iPhone 12 取り扱い

iPhone 12やiPhone 12 miniでは発表されたばかりの新色「パープル」も取り扱う。

出典:楽天

現在判明している、楽天モバイルが取り扱うiPhoneのストレージ容量と税込価格は以下の通りだ。いずれもSIMフリー仕様で、24回、48回の分割払いに対応する。

  • iPhone 12 mini(64GB版)……8万7712円
  • iPhone 12(64GB版)……10万1176円
  • iPhone12 Pro(128GB版)……12万7395円
  • iPhone 12 Pro Max(128GB版)……14万1700円
  • iPhone SE 第2世代(64GB版)……5万5170円

iPhone価格

楽天モバイルが取り扱うiPhoneシリーズの価格の一例。

出典:楽天

例えば、同容量のiPhone 12 Pro Maxだと、NTTドコモが一括14万2560円、auが14万1900円、ソフトバンクが15万1920円、Apple Storeが12万9580円。機種によってはそれほど安くはないが、一応4キャリアでは最安となっているようだ。

ただ、一括購入であればオンラインのApple Storeで購入するのが最安であることも忘れてはいけない。なお、正式サポート機種なので、当然アップル直販サイトで購入しても安心して楽天モバイル回線で利用できる。

なお、楽天モバイル広報によると他のストレージ容量と価格については「4月23日に公表予定」と、取り扱いの予定がある旨を確認できた。

通話し放題のLinkアプリや緊急地震速報はどうなる?

楽天端末

例えば、同社サイトに掲載された現状の制約。こうした制約がどの程度解消されるか。

出典:楽天

現時点でも、iPhoneでの楽天モバイル回線の利用はサポートされているが、今後は制約がよりゆるくなる。iPhone 6s以降でiOS14.4以降がインストールされていれば、正式に楽天回線を利用できるようになる。

一方、気になることもある。これまで楽天モバイルで無料通話をするための「Rakuten Linkアプリ」はiPhone X以前のiPhoneは非対応とされてきた。が、これが変更になったかどうかについては楽天モバイルは明確には答えなかった。「新しく発表していることはなく、変更がある場合は改めてお知らせする」と回答するにとどめた。

また、データ料金や設定変更ができる「my楽天モバイル」アプリは、Android版では現在接続しているのが楽天モバイル回線か、(データを消費する)パートナー回線か分かる仕組みがあったが、iOS版では非対応。この点についても広報は同様に「変更がある場合は改めてお知らせする」との回答だ。

緊急地震速報や津波警報を受け取れるETWS機能など、各種回線に付随するサービスの対応状況についても、「iPhone発売時にサイトに詳細を掲載する予定」とだけ回答した。

楽天アプリ

今までもiOS向けの楽天モバイル関連アプリはリリースされていたが……。

撮影:小林優多郎

とはいえ、正式取り扱いの効果はほかにもある。例えば回線関連の設定だ。

これまでは、楽天モバイル回線をiPhoneで利用する場合、楽天モバイル用のプロファイルがなかったため、開通前に一定の作業が必要だった。

だが、今後は最新版のiOSをインストールした対応iPhoneであれば、「SIMカードをセットするだけでiPhoneを利用できる」(楽天モバイル広報部)という。

料金プランと合わせて“安さ”を訴求、ポイント還元も

河野奈保氏

楽天モバイル常務執行役員兼CMOの河野奈保氏。

撮影:小林優多郎

会見で楽天モバイル常務執行役員兼CMOの河野奈保氏は、「iPhoneをどこよりもお得な料金プランでお届けする」と話した。

楽天モバイルの料金プランは「Rakuten UN-LIMIT VI」となり、利用データ1GBまでは月額0円、使い放題でも月額3278円というプランだ。例えば、iPhone 12 Proを楽天モバイルから48回払いで購入すると、データ無制限でも分割代金と合わせて月額5932円に収まる。

iPhone SE(第2世代)の場合だと、48回払いだと月々の支払いは1149円。通信量1GBまでならデータ料金は0円なので、ほとんど使わない人なら。端末代金だけで毎月の支払いが済む計算になる。

ただ、いずれにしてもApple直販サイトで購入して分割払いしても同様ではある。

iPhone SE2

Rakuten Linkによる無料の音声発信専用として使い、メイン回線でデータ通信をする、といった使い方で毎月の通信料を節約することもできるだろう。

出典:楽天モバイル

今から乗り換えるユーザーのメリットとしては、ポイント還元がある。「iPhone発売記念キャンペーン」として、楽天モバイルに新規で回線契約をすると5000ポイント、回線契約と同時にiPhoneを購入すると1万5000ポイントの楽天ポイントが還元されるものだ。これを利用することで、よりお得にiPhoneを購入できる。

(文・小山安博 撮影・小林優多郎)


小山安博:ネットニュース編集部で編集者兼記者、デスクを経て2005年6月から独立して現在に至る。専門はセキュリティ、デジカメ、携帯電話など。発表会取材、インタビュー取材、海外取材、製品レビューまで幅広く手がける。

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