- 客室乗務員の仕事を紹介するカット・カマラニのTikTokは、多くの人々の人気を集めている。
- 最近の動画によると、客室乗務員は乗客の「品定め」をしているという。
- つまり、緊急時に手助けをしてくれそうか、あるいは危険信号を発していないか観察しているとカマラニは語っている。
客室乗務員が乗客をどのように品定めしているのかを明らかにしたカット・カマラニ(Kat Kamalani)の動画が何百万回も再生されている。
客室乗務員のカマラニ(@katkamalani)がTikTokに投稿した動画によると、客室乗務員は、搭乗する乗客を出迎えながら、彼らが緊急時に手助けをしてくれそうか、あるいは危険信号を発していないかを観察しているという。この動画は、本稿執筆時点で約250万回の再生と50万以上の「いいね!」を記録している。
Insiderはカマラニにコメントを求めたが、返答は得られていない。
客室乗務員は「ABP」と「危険信号」を見極めようとしている
「あなたが飛行機に乗り込む時、我々はハッピーな笑顔で出迎えているが、実際はあなたのことを上から下まで観察し、『ABP』になりそうな人を探している」と、カマラニは動画で述べている。
「ABP」とは「able body person」の略で、緊急時に客室乗務員の手助けをすることができそうな人物のことだという。
ABPに該当するのは軍人、パイロット、消防士、警察官、医師などで、医療上の緊急事態や、緊急着陸しなければならないとき、セキュリティ上の問題が発生したときなどに手助けをしてくれそうな人物を想定している。客室乗務員は、通路を歩いているときもABPを探しているという。
医師だというあるTikTokのフォロワーは、見ただけで職業がわかるのかと質問した。
「ええ、もちろん」とカマラニはウィンクする絵文字を添えて返答した。
また、別のフォロワーに対し、乗客の中には「私は医者です。34A席にいるので何かあれば」と客室乗務員に伝える人もいて、それはありがたいことだと返答している。
客室乗務員は、人身売買の疑いにも目を光らせていると、カマラニは動画の後半で述べている。
「この業界ではよくあることだ」と彼女は言う。
「乗客の安全が最優先なので、何か不審な点はないか、気を付けて見ている」
不審な点を示す事例として「何か匂いを発する荷物を持っていること」と、カマラニは以前、Insiderに語っている。
Insiderが以前に報じたところによると、客室乗務員は人身売買について判断する訓練を受けており、その兆候を示す乗客がいたら、機長に報告することになっている。機長は地上の職員に連絡し、持っている航空券が片道切符かどうかなど、その乗客の詳細を確認する。
アメリカ国務省によると、2012年から2018年の間にアメリカで確認された人身売買の被害者は、約46万人だという。
(翻訳:仲田文子、編集:Toshihiko Inoue)