アイスランドのシンクヴァトラヴァトン湖近くにある別荘。
Photo by Marino Thorlacius
- ある建築設計会社が、アイスランドのカップルのために周囲と調和した別荘を建設した。
- 別荘は周囲の地形に合わせて傾斜し、屋根は芝や苔に覆われている。
- 3ベッドルーム、1バスルームで、バスタブはリビングルームの中央にある。
ある建築設計会社が、アイスランドのレイキャヴィクに住む1組のカップルの依頼で別荘を建設した
別荘の外観。
Photo by Marino Thorlacius
デンマークの建築設計会社KRADSは、ミュージシャンのティナ・ディコ(Tina Dickow)とヘルギ・ヨンソン(Helgi Jónsson)のために、アイスランドのシンクヴァトラヴァトン湖の近くに別荘を建てた。
完成した建物を、同社は「シンクヴァトラヴァトン湖の休日の家」と名付けた。
設計者によると、この別荘の一番の特徴は地形に合わせた傾斜があること
外観。
Photo by Marino Thorlacius
その土地は密集した木々に囲まれているため、ディコとヨンソンは自然の景観を壊さないように家を建てることを望んだ。
「アイスランドは不毛の地が多いので、大きな木や森は貴重だ。しかし、この敷地内にはそれがあった」と、KRADSの設計者、クリスチャン・エッゲルトソン(Kristján Eggertsson)はInsiderに語った。
「家の傾斜を慎重に決めたことで、古い松の木や家を囲む背の低い草木の大部分を残すことができた」
屋根が芝と苔で覆われており、周囲と調和している
上空からの見た別荘。
Photo by Marino Thorlacius
「クライアントは、丘の上にある隣家から見える、湖に向かって広がる景色を、この別荘が遮らないことを望んだ」とエッゲルトソンは話した。
「それが傾斜した屋根のアイデアを導いた。上から見ると、建物が景観になじんでいることがよくわかるだろう」
リビングルームの一段下がったスペースにソファがある
リビングルーム。
Photo by Marino Thorlacius
この空間では、湖の眺めが芸術作品の役割を果たしている。
ソファの隣にバスタブがある
バスタブ。
Photo by Marino Thorlacius
バスタブを使用しないときは、クッションでカバーし、座るスペースになる。
キッチンは、木目のアクセントが効いている
キッチン。
Photo by Marino Thorlacius
キッチンには、広いダイニングスペースとアイランドカウンターがある。
芝生の屋根に続くロフトも含めて、ベッドルームは3つある
ロフト。
Photo by Marino Thorlacius
3つのベッドルームは、主寝室と子ども用寝室とロフトだ。バスルームには、主寝室とリビングルームからアクセスできる。
テラスがあり、山々のきれいな景色が見える
テラス。
Photo by Marino Thorlacius
南向きのテラスからヨルティンドゥル山(Jórutindur)やハティンドゥル山(Hátindur)が見える。
だが、この別荘の最大の魅力は湖の眺めだ
別荘からの眺め。
Photo by Marino Thorlacius
「シンクヴァトラヴァトン湖は、アイスランドで最も美しい場所の1つ」と、 エッゲルトソンは語った。
周囲に調和したこの家は現在、カップルにとって最高の別荘になっている
外観。
Photo by Marino Thorlacius
ディコとヨンソンの別荘は、レイキャヴィクでの都会の生活から離れるオアシスになっている。「彼らは別荘をとても気に入っており、機会があるたびに滞在している」と、エッゲルトソンは話した。
(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)