作成:Business Insider Japan
緊急事態宣言下の2度目のゴールデンウィークがはじまった。この1年の生活の中で、リビングやホームオフィスのQoL(Quality of Life:生活の質)の向上は、毎日を気持ちよく過ごすための大切な要素になった。
ゴールデンウィーク企画では、今後数回に分けて、Business Insider Japanの記者・編集者が自腹購入して「これはQoLが上がる」と感じているガジェット、グッズ、そして生活習慣などを紹介する。まずは、「家電/ガジェット編」をお届けする。
圧倒的な広さが病みつきになるウルトラワイド液晶
LG「35WN75C」。やや無理矢理だが、画面には5枚のウィンドウを並べている。これでも窮屈さがまったくないのが素晴らしいところだ。画面解像度は3440×1440ドット。
撮影:伊藤有
この1年のテレワーク生活の中で、毎日のQoLに圧倒的に効いたものを1つ選ぶとすると、縦横比21対9のウルトラワイド液晶ディスプレイ「35WN75C」(LG製)だ。
このディスプレイは、コロナ禍で1度は発売延期されたものの、仕様が自分の用途にぴったりだったため、正式出荷された2020年8月を待って購入した。現在の実売価格は7万6000円〜8万円前後。
何が良かったかはこの3点に集約される。
- USB Type-C(DisplayPort Alternate Mode/USB PD対応)ケーブル1本で、MacBook ProやWindowsノートへの給電と、画面出力ができる。机の上がすっきり片付く。
- ブラウザーが通常表示で横に3枚並ぶ、21対9の横長画面の圧倒的な情報量(一般的なPC液晶は16対9)。また同種の横長ディスプレイは34インチが多いが、本機はもう少し余裕のある35インチ。資料を複数調べながら原稿編集するのにもはや欠かせない存在に。
- USB Type-C以外にHDMI入力が2系統ある。余暇の時間にゲーム機をつないでリラックスすることも(「Xbox Series X」と、ゲームサブスクサービス「Game Pass」の組み合わせがすばらしい)
また、高さ調整が可能なディスプレイスタンドもなかなか良い仕事をしている。画面を一番上まであげた状態で、ちょうど15インチ程度のノートPCの本体液晶の真上あたりに、35WN75Cの画面が来るような配置に調整できる(写真のMacはたまたま13インチだが、15インチモデルも併用している)。
市場には、さらに横長な画面比率「32対9」のスーパーウルトラワイド液晶もある。が、こちらは価格が2倍以上するため、比較対象には最初から含めなかった(とはいえ、機会があればテストしたいと思っている)。
この広さに慣れてしまうと、通常の16対9や16対10の液晶には戻れないと思うほど。リアルな話、知り合いで「何か液晶を買おうと思うんだけど?」と聞かれたら、21対9をまず最初にすすめている。
(文、撮影・編集長 伊藤有)
コードレス掃除機、我が家の決め手はバッテリー
マキタ「CL281FDZ」
撮影:井上俊彦
掃除機はやっぱりコードレスがいい。
価格、性能、デザインなど多種多様で悩んだが、マキタにした理由の1つはやはりその軽さ。ヘッド部分も普通だし、吸引力は他のメーカーに比べると及第点レベルだが、思い立ったときにササッと掃除できる。
そしてもう1つは、バッテリーの互換性だ。すでに同社の充電式草刈機を持っていたので、出費は掃除機本体のみ約1万5000円で済んだ。草刈機や電動工具などと共用するなら特にオススメだ。
ちなみに、本機で使用するバッテリーは18V/6.0Ahで、フル充電すると20分使用可能。色はもちろん、マキタのイメージカラーの青で。
(文、撮影・翻訳担当 井上俊彦)
もう1つ、目線を高くして見えたセカイ
撮影:西山里緒
リモートワークで巻き肩になってしまい、アマゾンで折りたたみ式のパソコンスタンドを購入した。だが、数カ月後にネジが外れて壊れてしまった(怒)。
だったら次はさらに目線を高くしてやろうと、角度調節が2段式のものを買ってみた。これがめちゃくちゃ良い!
姿勢がよくなったのはもちろん、Zoom会議でカメラを「見下ろす」ことがなくなったので表情も明るくなった。まっすぐ前を向いて作業できるので気持ちまで前向きに!?
「視座高く仕事する」とはまさにこのこと(納得)。値段は約3000円でコスパも◎。あとは数カ月後にまた壊れないことを祈るだけです。
(文、撮影・記者 西山里緒)
18万円弱の折りたたみスマホの意外な利便性
motorola razr 5G
撮影:小林優多郎
「え、何それ? 折りたたみスマホ?」
モトローラの折りたたみスマホ「motorola razr 5G」を使い始めて約1カ月。まわりの人の反応はだいたいそんな具合で、その度に「いいでしょ〜」とパカパカさせている。
とはいえ、18万円弱という本体価格はいくらガジェット好きでも躊躇する。そこで、可能な限りすべての実働環境を移してメイン機として活用している。
そこで、気づいたのは折りたたんだ際の“小窓”画面「クイックビューディスプレイ」の実用性だ。自分は「Todoist」というタスク管理アプリと、「YouTube Music」や「Google Podcast」を使っている。
いまやスマホは便利で仕事にマストな道具になったが、気付くとついついSNSなどを覗いてしまう。クイックビューディスプレイは画面が狭い分、“やりたいこと”に集中できる。音楽などもサイズ感が相まって、iPodなどの音楽専用プレイヤー風味がある。
razr 5Gのアンバサダーである中田英寿さんほどスタイリッシュになれる自信はないが、自腹で買って非常に満足している
(文、撮影・記者 小林優多郎)
なお、2回目の「日用品編」はこちらから。
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