イギリス政府は、イングランドにいる家族同士が屋内で会うことを許可する予定だ。
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- イギリス政府は5月17日からイングランドでのロックダウンを緩和し、屋内での会合を許可する見込みだ。
- 映画館やレストランなど、屋内の接客・娯楽施設も再開される。
- イギリスでは、成人の3分の2にあたる3500万人がCOVID-19の予防接種を終えている。
イギリス政府は、イングランドの人々が祖父母とハグできるようになると発表する予定だ。
ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)首相は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の症例数の減少を受けて、2021年3月に打ち出された隔離措置の解除に向けた第一歩として、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)のルールを5月17日から変更するとみられている。
この変更により、最大30人のグループが屋外で会合を行えるようになり、異なる世帯の人々が屋内で会うことができるようになるという。
空気感染症の専門家で政府の科学諮問委員会のメンバーでもあるキャサリン・ノークス(Catherine Noakes)教授はBBCに次のように述べている。
「ハグは頻繁ではなく、短い時間で、顔を合わせないように少しそむけてするの方がいいだろう。マスクをするのも効果的だ」
ノークス教授は、ワクチン接種を完了した高齢の祖父母が家族をハグすることのリスクは低いと思われるが、慎重に行うべきだと述べている。
イングランドに出されていたロックダウンの指針によると、今後は友人の家に泊まることも可能になり、バーやレストランでは4月に屋外でのサービスを再開していたが、ようやく屋内で客をもてなすことができるようになる。
映画館などの屋内エンターテインメント施設も再開できる。スポーツイベントではスタジアムへのファンの入場が可能になるが、人数制限や社会的な距離を置くための措置が取られる。
イギリス政府は12カ国を「グリーンリスト」に追加しました。これらの国への旅行したイギリス人は、5月17日から帰国時の検疫の必要がなくなる。
データによるとイギリスの成人の3分の2以上、つまり3500万人がこれまでに1回目のワクチン接種を済ませており、1700万人以上が2回目の接種を完了している。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)