地球から最も遠くにある宇宙船「ボイジャー1号」、星間空間で「持続的な低い音」を検出

宇宙空間を移動するNASAのボイジャー1号の想像図。

宇宙空間を移動するNASAのボイジャー1号の想像図。

NASA/JPL-Caltech

地球から225億キロメートル以上離れたNASAの宇宙探査機ボイジャー1号は、星間空間が奏でる音を聴いている。

40年以上前に打ち上げられたボイジャー1号は、2012年に太陽系を抜けて星間飛行を開始し、それから5年後、単調な音を拾うようになった。

「Nature Astronomy」に5月10日付けで掲載された論文によると、ボイジャー1号は、電離したガス、すなわちプラズマの絶え間ない振動音を検出しているという。この音は、プラズマが星間ガス(星間空間を満たす放射線、ガス状粒子、塵などの物質)の中を波打って進む際に発生する。

コーネル大学の天文学者で今回の論文の筆頭著者であるステラ・コッホ・オッカー(Stella Koch Ocker)はプレスリリースで「星間ガスのかすかで持続的な音を検出した」と述べている。オッカーによると、この音は人間には聞こえないが、ボイジャー1号に搭載された機器ではその振動を拾うことができるという。

「我々がそれを聞くことができるとしたら、安定した継続的な音が、時間の経過とともにわずかに変化するように聞こえるだろう」と彼女はロイターに語った

ボイジャー1号がさらに移動する間もこの振動を観測していけば、星間空間がどのようなものなのか、星間ガスとプラズマの混ざり具合が宇宙の位置によってどのように異なるかについて、理解が進むだろう。

星間空間に流れる「穏やかな雨」の音

ボイジャー1号の作業にあたるエンジニアたち。1976年11月18日。

ボイジャー1号の作業にあたるエンジニアたち。1976年11月18日。

NASA/JPL-Caltech

ボイジャー1号は、これまでのどの宇宙船よりも地球から遠く離れた場所を飛行している。同機はこれまでに星間空間に到達した2つの人工物のうちの1つであり、もう1つは2018年に太陽系を離れたボイジャー2号だ。

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