ガザ地区に向かって攻撃するイスラエルの砲兵部隊(2021年5月13日)。
AP Photo/Ariel Schalit
- イスラエル国防軍のツイートによると、イスラエルの地上部隊がパレスチナ自治区ガザを攻撃した。
- イスラエルのネタニヤフ首相は攻撃が始まった直後、軍事行動は「必要な限り」続くだろうと述べた。
- BBCによると、ガザでは10日以降、100人以上が死亡している。イスラエルでは7人が死亡したと報じられている。
イスラエル国防軍(IDF)のツイートによると、イスラエルの地上部隊が5月14日早朝、パレスチナ自治区ガザを攻撃した。
攻撃開始から2時間後、IDFはイスラエルの地上部隊がガザに侵攻したわけではなく、イスラエルからガザに向かって攻撃したことを明らかにした。複数のメディアが当初、イスラエル軍がガザに侵攻したと報じていた。
イスラエルとパレスチナの衝突は激しさを増している。イスラエル軍がガザを空爆し、パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム組織ハマスやその他の武装組織が何百というロケット弾をイスラエルに撃ち込む中、攻撃の応酬は2014年の50日間に及んだ戦闘以来の激しさとなっている。
イスラエルは13日、ガザの国境沿いに部隊を配備していて、侵攻するのではないかとの見方が強まっていた。しかし、IDFは14日、ガザに地上軍は侵攻していないと発表した。
イスラエル軍の広報担当ジョナサン・コンリカス中佐は、「空軍とともに、地上部隊がガザを攻撃している」とニューヨーク・タイムズに語った。
ただ、イスラエルの攻撃範囲は明らかになっていない。
「我々は2つの戦線に対処している。その1つがガザだ。ハマスとその他のテロ組織には、大きな代償を払わせる」とネタニヤフ首相は14日早朝に述べた。
「大きな武力でもって我々はそうするし、そうし続けるだろう」
タイムズ・オブ・イスラエルによると、ネタニヤフ首相は「最終的な結論は決めていない。イスラエルに平穏と安全を取り戻すために、この軍事行動は必要な限り続くだろう」と話したという。
パレスチナ人とイスラエル警察のエルサレムでの衝突をきっかけに、10日に戦闘が始まって以来、ガザでは27人の子どもを含む少なくとも100人が死亡しているとBBC Newsは報じた。イスラエルでは7人が死亡したと報じられている。
[原文:Israeli ground forces are attacking Gaza, Israel says]
(翻訳、編集:山口佳美)