2021年3月28日、フロリダ州デルレイビーチ。
Bruce Bennett/Getty Images
- アメリカのフロリダ州在住のマイク・マッコイさんは、生後8カ月の飼い犬を守るためにワニと格闘した。
- マッコイさんは、飼い犬がワニに「殺されかけていた」のを目撃したとNBCに語った。
- 飼い犬と自分自身を救い出すために、マッコイさんはワニに関する自らの知識を使って、その目を潰した。
5月11日(現地時間)、フロリダ州ホリデーの自宅近くを生後8カ月のチョコレートラブラドール・レトリーバー「ジェイク」と散歩していたマイク・マッコイさんは、何かがおかしいと気付いた。
ジェイクが池から数フィート離れた場所を歩いていると、何の前触れもなく、水中から何かが飛び出してきた。マッコイさんが状況を理解する前に、ワニはジェイクを水の中へと引きずり込んだ。
「ジェイクは(ワニに)殺されかけていたんです」とマッコイさんは5月14日、NBC Newsに語った。パニックに陥ったり、助けを求めに走ることはせず、マッコイさんは池に飛び込み、ジェイクを救い出そうとした。それが最初に思い付いたことだったのだ。
「以前、うちの周りの環境やワニについて、読んだことがありました。水の中を動き回って、ワニの目を潰し、池の外に出したんです。そうすれば、犬を放すまでワニはどこにも行けません。すると、ワニは犬を諦めて、こちらに噛みつこうとしてきました」とマッコイさんはABC Action Newsに語った。
ワニと格闘した後のマッコイさんとジェイク。
NBC
「ワニについて読んだことを覚えていなかったら、ジェイクを助けるためにあれほど素早く反応することはできなかったでしょう。ワニと戦う自信があったのは、自分が何をすべきか分かっていたからです」とマッコイさんはNBCに話した。
マッコイさんとジェイクは運が良かった。だが、全くの無傷では済まなかった。ふたりがワニに襲われたのは学校のすぐ近くで、近所に住む看護師が全てを目撃し、マッコイさんの怪我の手当てを手伝った。ワニは2度、マッコイさんに噛みついた。マッコイさんとジェイクは傷を縫わなければならなかった。
フロリダ州魚類・野生生物保存委員会はABC Action Newsの取材に対し、ワニの体長は7~9フィート(約2~3メートル)と見られ、現在、捕獲すべく動いていると語った。
[原文:A Florida man 'thumbed' an alligator in the eye to rescue his dog from a 'death roll']
(翻訳、編集:山口佳美)