アマゾンとブルー・オリジンの創業者、ジェフ・ベゾス。2019年3月9日撮影。
REUTERS/Clodagh Kilcoyne/File Photo
- ブルー・オリジンのロケット「ニュー・シェパード」による有人飛行のチケット・オークションで、最高入札額が300万ドル近くになっている。
- 落札者は、11分間の宇宙飛行を楽しむ権利を得る。
- ジェフ・ベゾスが所有するブルー・オリジンは、2021年6月12日にオンライン最終オークションをライブで開催する。
ブルー・オリジン(Blue Origin)は、同社のロケット「ニュー・シェパード」による有人飛行のチケットの入札額が、300万ドル近くに達したと発表した。
ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)が創業した宇宙開発企業であるブルー・オリジンは、2021年7月20日に予定されているニュー・シェパードでの11分間の宇宙飛行で、6席のうちの1席のチケットをオークションにかけている。
同社ウェブサイト上では、5月21日午後の時点で、最高入札額は280万ドルとなっている。
ブルー・オリジンは、5月5日のオークション開始以来、136カ国から5200人以上が参加していると、Insiderに語った。
オークションで集められた資金は、同社の基金「Club For The Future」に使われる。同社によるとこの基金は、宇宙における生命の発展に貢献し、次の世代に科学分野でのキャリアを目指すように促すことが目的だという。
ニュー・シェパードの「カプセル」部分に座ったジェフ・ベゾス。
Isaiah J. Downing/Reuters
オークションは5月5日から非公開で始まり、5月19日に最高入札額が公開された。もし280万ドルを超える金額なら、ブルー・オリジンのウェブサイトでまだ入札が可能だ。
最終オークションは6月12日、オンライン上でライブで行われる。
高さ60フィート(約18m)のこの弾道飛行ロケットは11分間飛行する予定で、地上62マイル(100キロメートル)に到達する。打ち上げは、テキサス州の発射基地Launch Site Oneで行われる。
打ち上げられたブルー・オリジンのニュー・シェパード。
Blue Origin
ロケットのブースター上部にある「カプセル」部分に搭乗できる乗客は最大6人。そしてある高度まで達すると、ブースターから切り離されて大気圏に再突入し、パラシュートが開いて安全に着陸する。
ニュー・シェパードは直近では4月14日に打ち上げを行っており、これは「マネキン・スカイウォーカー」と呼ばれるダミーを搭載したものだった。これまでにニュー・シェパードは15回のの無人テストフライトを行っている。
(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)