犬や猫にとっても… ガザで15年前から動物保護活動をしている男性が語る、戦争の恐ろしさ

サイードさん

サイード・アル・エルさんとねこ。

Saeed Al Err

  • パレスチナ自治区ガザでの戦いは、人間にも動物にも痛手を負わせる出来事だったと、ガザに住むサイード・アル・エルさんは語った。
  • サイードさんは、ガザにある動物保護施設スララ・アニマル・レスキューを運営している。この施設では、犬やねこだけでなく、馬やロバも保護している。
  • 「彼らはガザで非常に厳しい生活を送っているかわいそうな子たちなんです」とサイードさんはInsiderに語った。

ガザに住む全ての人と同じく、サイード・エル・アルさんはイスラエル軍に自宅付近を空爆されたらどうするか、自分なりの計画を持っていた。違ったのは、サイードさんの家族の中には"4本足"の家族がいたことだ。

「わたしとわたしの家族は、ここを去る時にどうやってねこたちを連れて行くか、練習しました」とサイードさんはインタビューで語った。

サイードさんの下には40匹のねこがいる。

「わたしたちの手元には、小さめの箱をしまえる4つの大きな箱がありました」

「こうすることで、わたしたちはねこたちを素早く家から連れ出すことができるのです」

ねこたちを置いて行くことは「選択肢になかった」とサイードさんは付け加えた。

もうすぐ50歳になる元公務員のサイードさんは、2006年にイスラム組織ハマスがガザを実行支配した時、早期退職を余儀なくされた(サイードさんの雇い主だったパレスチナ自治政府は、サイードさんがハマスのために働かないことを約束するなら、給料を払い続けると申し出た)。それ以来、サイードさんはガザで虐待を受けたり、飼育放棄された動物たちを保護する活動に打ち込んできた。

サイードさん

ねこを抱くサイードさん。

Saeed Al Err

「わたしは15年前、視察に出かけ、野良猫や野良犬のために食べ物を置くことからこの仕事を始めました」とサイードさんは振り返った。

「目の前の病気の動物、怪我をした動物を助けたいんです」

サイードさんはすぐに評判を築き、彼の下には人々が助けを必要とする動物を連れてくるようになった。これがスララ・アニマル・レスキューの設立につながった。自宅で保護している40匹のねこに加え、サイードさんは200頭の犬が暮らすシェルターも監督している。馬やロバもいたが、先日のイスラエルによる空爆で、飛んできた金属片が原因でどちらも死亡した。

「どんな動物も断ることはできません」とサイードさんは語った。

「わたしには助けを必要としている犬を拒んで、街頭に置き去りにすることはできません」

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