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日本の31年連続「世界最大の対外純資産国」に黄信号…円は安全資産でいられるか? 背後にドイツが迫る

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2021年1月、コロナ不況が続くなか、初詣に訪れた会社員や経営者たち。30年連続で「対外純資産」世界一の日本だが、国内企業の将来性も世界一、と単純にはいかない。

REUTERS/Issei Kato

5月25日、財務省が公表した『本邦対外資産負債残高の状況(2020年末時点)』は、世界経済においてリスク回避ムードが強まる際には、「安全資産としての円」という認識が(当面は)維持されると感じさせる内容だった。

ただ、後述するように、巨大な対外純資産はそれだけ国内への投資機会が乏しかった(=国内企業の魅力がなかった)ことの裏返しであって、必ずしも喜ばしい話ではない。

日本の政治・経済の弱体化が指摘される今日でもなお、円を「安全資産」と呼んでもらえる最大の理由が、この対外純資産の存在にあることは知っておきたい。

以下では、例年この時期に大きな注目を集める日本の対外純資産の現状、さらにその展望を簡単に整理してみたいと思う。

「対外純資産」の構造が変わってしまった

今回発表の数字を具体的に見てみよう。

日本の企業や政府、個人が海外に持つ資産から負債を引いた「対外純資産残高」は、前年比マイナス450億円の356兆9700億円(以下、特に断らない限り数字は前年比)と、3年ぶりに減少を記録した。それでも、30年連続で「世界最大の対外純資産国」のステータスは維持された【図表1】。

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【図表1】日本の対外純資産の推移と内訳。

出所:財務省資料より筆者作成

前年比マイナスの結果とはいえ、2020年を通じてドル/円相場が5%程度下落したことを踏まえれば、「おおむね横ばい」というのがフェアな評価だ。

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