近年注目の「1on1」。上司が絶対にやってはいけないこととは?【森本千賀子】

幸せなキャリアを歩むためには、転職にまつわる古い“常識”にとらわれず、刻々と変化する転職市場のトレンドをアップデートすることが大切です。この連載では、3万人超の転職希望者と接点を持ってきた“カリスマ転職エージェント”森本千賀子さんに、ぜひ知っておきたいポイントを教えていただきます。


近年、「1on1ミーティング」を導入する企業が増えてきました。

従来、上司と部下の「面談」といえば、「目標設定」「進捗管理」「成果の振り返り」「今後のキャリアパス」など、何らかのテーマを決めて話し合うもの。一方、「1on1」は、部下を起点とし、部下の現状や気持ちなどを自由に話してもらう場として設けられます。

近年、上司が部下を「終業後に飲みに誘う」ことがパワハラと見なされたり、働き方改革が進む中で効率化が重視され、仕事の合い間の「何気ない雑談」が減ったりと、業務以外でのコミュニケーションが希薄になりつつあります。

しかも、コロナ禍でリモートワークに移行してからはさらに、上司が部下の状態を把握しづらくなっています。

そうした背景から、1on1を設定してコミュニケーションを図ろうとする組織が増えているのですが、悩みの声もよく聞こえてきます。

「人事からの指示で部下との1on1を始めたものの、どうもコミュニケーションが噛み合わない」

「プレイングマネジャーとして自身も多くの業務を抱えているので、部下の話にじっくり耳を傾ける余裕がない」など。

特に、新しくチームに加わったメンバーの場合、信頼関係が十分に築けていないうちから、「何か困ったことはある?」と尋ねても、なかなか本音を引き出せませんよね。

さらに、リモートワークが中心となれば、1on1コミュニケーションはさらに難しいものとなります。

そこで今回は、リモートワーク環境下でメンバーとの1on1をより有意義な時間にするために、私が工夫していることをご紹介します。

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