2022年発売予定のBMW i4。
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- BMWは、2022 年初頭にアメリカ市場に投入される2つの電気自動車の詳細を明らかにした。
- セダンの「i4」の価格は5万5400ドルからで、スポーティなバージョンは6万5900ドルだ。
- SUVの「iX」は8万3200ドルで、テスラのモデルXと同じ価格帯だ。
アメリカにおける電気自動車(EV)ブームを何年も傍観してきたBMWが、テスラ(Tesla)に対抗する2つのモデル、SUVの「iX」とセダンの「i4」を発売する。
ドイツの高級車ブランド、BMWは6月1日に2つのモデルの価格などの新情報を発表した。2022年初頭に登場するこれらのモデルは、BMWがアメリカで発売するEVとしては、2014年に発売された風変わりなハッチバックの「i3」以来のものになる。
2022年発売予定のBMW iX。
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BMWが2020年11月に公開した「iX」は、上位モデルの「iX xDrive50」の希望小売価格が8万3200ドル(約912万円)からで、BMWによると航続距離300マイル(約483km)、516馬力、0-62mph(約100km/h)の加速が4.6秒だ。この価格は、8万9990ドル(約987万円)のテスラのモデルXと競合するが、航続距離はモデルXのEPA(アメリカ環境保護庁)基準の360マイル(約580km)には及ばない。
「iX xDrive50」は、200キロワットのDC急速充電器を使用することで、40分でバッテリーを10%から80%まで充電できるという。さらに、600馬力を超えるパワフルなM60モデルも登場する予定だ。
BMW i4のインテリア。
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4ドアセダンの「i4」は、テスラのモデルSやモデル3から顧客を奪う可能性が高い。このEVは、5万5400ドル(約607万円)の「eDrive40」と、よりスポーティな6万5900ドル(約722万円)からの「M50」の2つのバージョンが販売される。つまり、「i4」の価格は、ガソリンエンジンを搭載した4シリーズや5シリーズとほぼ同額だ。
BMWによれば、ベースモデルの航続距離は最大300マイル(約483km)、M50は最大245マイル(約394km)だというが、いずれもEPAの検証を受けたものではない。
BMW iXのインテリア。
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BMW 初の完全電気自動車である「i4 M50」は、3.9 秒で62mph(約100km/h)まで加速し、536馬力を発生するという。DC急速充電器に接続すると、どちらも約31分で10%から80%まで充電できる。
BMWは、2022年の第1四半期に2つのEVを発売することを目指している。これらは、BMWの今後の電気自動車の方向性の示すものになるだろう。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)