アップルのティム・クックCEO。
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- アップルのティム・クックCEOは従業員に対して、2021年9月から週3日間出社するよう求めた。
- アップルの従業員は9月から月、火、木曜日に出社することになる。
- The Vergeが入手したティム・クックCEOのメールによると、従業員は年に2回、1週間完全に在宅勤務することが認められるという。
アップル(Apple)は従業員に、2021年9月から週3日出勤するように求めた。
The Vergeによると、ティム・クック(Tim Cook)CEOは6月2日に従業員に送ったメールで今回の変更を伝えた。多くの従業員が月曜、火曜、木曜に出社する見込みで、水曜と金曜に出社するかどうかは従業員に委ねるとクックCEOは述べているという。
自宅からのビデオ通話では、出勤時の環境を「簡単には再現できない」とクックCEOは説明した。The Vergeによると「我々が離れ離れになりながらも達成してきたことはあるが、実はこの1年間には重要なものが欠けていた」とクックCEOはメールに書いている。
「ビデオ会議が我々の距離を縮めたことは間違いないが、ビデオ通話では再現できないものもある」
クックCEOはさらに、従業員は1週間フルに在宅勤務する週を毎年2回、好きな時に取得できるとしている。これは「家族や大事な人と過ごすため、気分転換のため、または突発的な移動の必要性への対応など、自分の好きな理由で」取得してよいという。
また在宅勤務にはマネージャーの承諾が必要だとクックCEOは説明している。
また、クックCEOは「とにかく、今はただ皆さんの顔を見られるのを楽しみにしている。直接会って話したときの活気、エネルギー、創造性、相乗効果、そして我々が築いてきたコミュニティー意識を懐かしく思うのは、私だけではないはずだ」とも述べている。
この件についてコメントを求めたが、アップルからの回答はまだない。
クックCEOのメールはアップルが他のシリコンバレーの企業よりも、オフィスでの勤務を重要視していることを明らかにした。フェイスブック(Facebook)、ツイッター(Twitter)、マイクロソフト(Miceosoft)はパンデミックが終わったあとも、従業員が在宅で勤務することを認めている。
一方でグーグルは4月に、週3日出勤というアップルに近い方針を従業員に提示した。だが、5月に一部の従業員からの反発を受けると、グーグルのサンダー・ピチャイ(Sundar Pichai)CEOは、より柔軟な対応を考えると従業員にアナウンスした。
[原文:Tim Cook asks Apple employees to come back to the office 3 days a week from September]
(翻訳:忍足亜輝、編集:Toshihiko Inoue)