7-Eleven
- 電気自動車のドライバーは、近々、数百カ所の新しい充電ステーションを手に入れる。
- 米セブン-イレブンは、2023年までに一部のコンビニエンスストアに500の急速充電ポートを設置する予定だ。
- セブン-イレブンは、このポートの設置で、アメリカの小売業者の中で「最大かつ最も互換性のある」システムを実現するとしている。
電気自動車の運転は、従来のガソリン車の運転に近いものになろうとしている。
コンビニエンスストアのセブン-イレブン(7‑Eleven)は、2023年までに北米の一部の250店舗に、少なくとも500基のDC(直流)急速充電ポートを設置する計画を発表した。
セブン-イレブンは、既存の22カ所の充電ステーションと合わせて、「アメリカの小売業者の中で最大級かつ最も互換性のある急速充電システム」を構築するとしている。
米セブン-イレブンのジョー・デピント(Joe DePinto)社長兼CEOは、「セブン-イレブンの250店舗に500基の充電ポートを設置することで、電気自動車の充電がより便利になり、電気自動車や代替燃料の普及を促進することができる」と述べている。
「我々は、サービスを提供する地域の社会に貢献し、より持続可能な未来に向けて取り組んでいる」
現在、アメリカでは薬局チェーンのウォルグリーン(Walgreens)がEVgoと提携して400カ所のEV充電施設を運営しており、全米最大のEV充電ネットワークになっている。
これに対し、テスラは北米に約1200基のスーパーチャージャーを設置しているが、1カ所あたりのポートの数はセブン-イレブンよりも多い。テスラは、ロサンゼルスのスーパーチャージャーセンターの1つを使って、レストランビジネスに参入することも計画しているようだ。
2021年4月に発表されたバイデン大統領の「アメリカン・ジョブズ・プラン」では、150億ドル(約1兆6500億円)を投じて全米に50万カ所の充電ステーションネットワークを構築することを目指している。
アメリカでは、自動車用燃料の約80%がコンビニエンスストアで販売されており、食品や飲料などの店内商品への小売支出の強力な呼び水になっている。調査によると、給油する客の約半数は店内に入り、通常15分程度滞在する。
15分という時間は、一般的な家庭用プラグや「レベル2」充電器で充電するには十分ではないが、新しいDC急速充電ポートを使えば、ある程度は充電することができるだろう。
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)