アポロ計画のためのカール・ツァイス製レンズがオークションに


カールツァイスのレンズ

カール・ツァイス社のプラナー50mmレンズ、開放F値は0.7。

Leitz Photographica Auction

  • NASAのアポロ計画のために設計された希少なカール・ツァイス社製のレンズが、ウィーンでオークションにかけられる。
  • ドイツのレンズメーカーであるカール・ツァイス社は「カール・ツァイス プラナー50ミリF0.7」を10本製造し、そのほとんどをNASAに販売した。
  • このレンズは、6月中旬のオークションで、10万ユーロ(約1330万円)から12万ユーロ(約1600万円)で落札される見込みだ。

2021年6月中旬にオーストリアのウィーンで開催されるオークションで、世界で最も希少な写真レンズが10万ユーロ(約1330万円)から12万ユーロ(約1600万円)で落札される見込みだ。

そのレンズは、1966年にドイツのレンズメーカーがNASAのために設計した「カール・ツァイス プラナー 50ミリ F0.7(Carl Zeiss Planar 50mm f/0.7)」だ。NASAはアポロ計画の月面撮影のために、非常に暗い場所でも光を捉えることができるレンズを必要としていた。このレンズはわずか10本のみ製造され、NASAはそのうちの6本を購入した。

オークションを運営するライツ・フォトグラフィカ・オークション(Leitz Photographica Auction)のアンドレアス・シュヴァイガ―(Andreas Schweiger)は、「このレンズは、当時カール・ツァイス社が作った10本のレンズのうちの1本であり、おそらくNASAに納入されたレンズのひとつだろう」と述べている。

6月初旬、シュヴァイガーはウィーンのオフィスからZoomでInsiderの取材に応じた。彼のチームは6月12日に予定されているウィーンの市街地にあるホテルブリストル(Hotel Bristol)でのライブオークションの準備を進めている。

ここ数週間、シュヴァイガーのオフィスには、歴史的で貴重なカメラ機材が入った箱が次々と届いている。そのほとんどが個人のコレクターから送られてきたものだ。

「祖父母からカメラをプレゼントされたり、例えば屋根裏部屋でカメラを見つけたりすることがある」とシュヴァイガーは話す。

「そのカメラをどうすればいいかわからない時、インターネットで調べ、うまくいくと我々の会社を見つけてくれる」

ローライフレックス

写真家のウォーカー・エヴァンスが所有していたローライフレックスのカメラ。

Leitz Photographica Auction

オークションに出品されるのは、金メッキのライカ(Leica)をトカゲ革で貼った「ルクサス」(Luxus)モデル(開始価格10万ユーロ:約1330万円)、電動モーターを搭載したライカMP2(開始価格15万ユーロ:約2000万円)、ライカの最初のカメラを製造したエルンスト・ライツ2世(Ernst Leitz II)が所有していた1924年製のライカ(開始価格4万ユーロ:約530万円)などの希少品だ。

アメリカの写真家、ウォーカー・エヴァンス(Walker Evans)が所有していたローライフレックス(Rolleiflex)が3台(開始価格2万ユーロ:約266万円)、イタリア初期のパパラッチであるフェリーチェ・キント(Felice Quinto)が所有していたライカ2台(開始価格6000ユーロ:約80万円)なども出品される。

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