1年以上の在宅勤務による体重の変動がリーバイスの売り上げを押し上げた。
Hollis Johnson/Business Insider
- リーバイスのCEOは最近のインタビューで、デニムの「復活」を実感していると語っている。
- ロックダウンで体重が変動した人々が、新しいサイズの買い物をすることで売り上げを伸ばしているのだ。
- アナリストは、体重や体型の変化は他の小売業者にも利益をもたらす可能性があると述べている。
ロックダウンによる顧客の体重の変動が、リーバイス(Levi's)の売り上げを押し上げていると、同社のCEOが語っている。
AP通信とのインタビューの中で、チップ・バーグ(Chip Bergh)CEOは、部屋着中心のロックダウンからの脱却に伴い、新しいサイズを求めて買い物をする人々によって「デニムが復活」していると述べている。
「新しいサイズを購入する人の数は驚異的だ」と彼は言い、こう付け加えた。
「25%以上の人が新しいサイズを購入している」
「パンデミックで太った人もいれば、痩せた人もいる。男性でも女性でも」と彼は述べた。
最近のジェフリーズ(Jefferies)の顧客向けメモでは、顧客の体重が増えたり減ったりすることが小売業者に利益をもたらすという考えが示されている。
ジェフリーズのアナリストは、グーグル(Google)の検索データを引用して、過去1年間に「COVID 体重 増加」という検索が「急上昇」していると述べている。アメリカ心理学会のために調査会社のハリス・ポールが2021年2月に行った調査によると、パンデミックが始まってから、42%の成人が、平均して29ポンド(約13kg)も体重を増やしていたという。
「サイズの変化=ワードローブの一新」とメモは指摘している。
パンデミックによる体重増加は、2020年から大きな話題になっていた。消費者はストレスから、より多くのアルコールを飲み、より多くの食事をしていたが、その間、ジムでワークアウトをすることはできなかった、と報じられている。
このため、衣料品店では売り上げの増加が期待できるとジェフリーズのアナリストは述べている。
バーグCEOは、デニムが復活する一方で、カジュアルなスタイルが引き続き主流であると述べた。
「パンデミックの初期に登場した新しいルーズフィットは、確実に定着しつつある」
[原文:Levi's CEO says our lockdown weight fluctuations are driving sales for the brand]
(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)