豪州で発見された新種の恐竜は体長30m、旅客機並みの大きさだった

オーストラリアで発見されたアウストラロティタン・クーペレンシスの想像図。

オーストラリアで発見されたアウストラロティタン・クーペレンシスの想像図。

Courtesy of the Eromanga Natural History Museum

  • オーストラリアで発見された恐竜は、世界で最も大きい恐竜の1つだ。
  • この「南の巨竜」は、体高16フィート(約4.9メートル)、体長100フィート(約30メートル)弱だ。
  • 科学者は、9200万年から9600万年前に生きていた新種に分類した。

オーストラリアで体高16フィート(約4.9メートル)、体長100フィート(約30メートル)の恐竜の化石が発見された。これは同国で発見された恐竜では最大だ。

その恐竜の体長は全長110フィート(約33メートル)のボーイング737型機に近い。

この骨格は2007年に発見され、現在はアウストラロティタン・クーペレンシス(Australotitan cooperensis)という新種に分類された。

「南の巨人」という意味を持つアウストラロティタンは、世界で発見された恐竜の15大標本の1つで、科学学術誌PeerJに6月7日に発表された研究で紹介されている。

今回の研究を主導した科学者、スコット・ホックナル(Scott Hocknull)はプレスリリースで、「アウストラロティタンは、アウトバック・クイーンズランドで発見されたオーストラリアの固有種のリストに追加されただけでなく、オーストラリアにおける恐竜発見のまったく新しい領域を示すものでもある」と述べた。

スコット・ホックナル博士とロビン・マッケンジーは、クイーンズランド州で発見された、オーストラリアで発見された最大の新種恐竜である「クーパー」の上腕骨を再現したものを持ち上げている。

スコット・ホックナル博士とロビン・マッケンジーは、オーストラリアで発見された最大の新種恐竜の上腕骨を再現したものを持ち上げている。

Eromanga Natural History Museum/Handout via REUTERS

この化石は、クイーンズランド州南西部のクーパー・クリーク近くの農場で発見されたことから、当初は「クーパー」という愛称で呼ばれていた。

白亜紀の9200万年前から9600万年前に生息していた可能性が高く、巨大な竜脚類の一種であり、非常に長い首、長い尾、小さな頭、4本の太い柱のような脚を持つ草食動物だったと考えられている。


2020年末には、科学者を困惑させるような別の恐竜が発見された。肩から長い髪の毛と硬いリボンのようなものが出ている恐竜だ。

Ubirajara jubatus

Ubirajara jubatusの想像図。

Luxquine/Wikimedia Commons

それはUbijara jubatusと名付けられた。1億1000万年前にブラジル北東部に生息していたと考えられている。

[原文:Discovered in Australia, 'the southern titan' - a 16 foot tall dinosaur almost the length of a Boeing 737 - has been classified as a new species

(翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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