脱炭素とはなにか
タイ、パンガン島のアナンタラ・ラサナンダ・コー・パンガン・ヴィラで本を読む男性。
Paula Bronstein/Getty Images
- JPモルガンは、第21回目の夏季推薦図書リストを発表した。
- 2021年のリーディングリストは、パンデミック後に｢進むべき道を照らす｣ことが期待されている。
- ジャンルは、科学やイノベーション、インテリアデザイン、インスピレーションなど多岐にわたっている。
JPモルガン（JPMorgan）は、第21回になる恒例のサマー・リーディング・リストを発表した。
2021年のリストのテーマは、｢パンデミックが1年以上続いた後の、未来のためのエネルギーと楽観主義｣だ。
示唆に富むアダム・グラント（Adam Grant）の小説から、ロバート・リフキン（Robert Reffkin）の起業家としてのインスピレーションまで、我々に必要な励ましや啓発、前向きな気持ちをもたらす書籍が揃っている。JPモルガンは今年のリストについて｢我々を明るい未来へと導く道筋のような新刊本を集めた｣と述べている。
『Think Again:The Power of Knowing What You Don't Know』アダム・グラント（Adam Grant）
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新著『Think Again:The Power of Knowing What You Don't Know（シンク・アゲイン：自分が知らないことを知る力）』でアダム・グラントは、批判的思考の技術について紹介している。この本では読者が社会的規範の快適な枠から一歩外に出て、自分の意見に疑問を持つと同時に、賛成できるとは限らない他人の意見にも寛容になることを求めている。
『The Code Breaker:Jennifer Doudna, Gene Editing, and the Future of the Human Race』ウォルター・アイザックソン（Walter Isaacson）
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常に進化し続ける科学の世界に飛び込めるような本を探しているのならば、『The Code Breaker:Jennifer Doudna, Gene Editing, and the Future of the Human Race（ザ・コード・ブレイカー：ジェニファー・ダウドナ、ゲノム編集、そして人類の未来）』がおすすめ。ノーベル化学賞を受賞したジェニファー・ダウドナ（Jennifer Dounda）の世界と、彼女と同僚たちがどのようにしてゲノム編集技術｢CRISPR｣を開発したかを知ることができる。
『Wonderworks:The 25 Most Powerful Inventions in the History of Literature』アンガス・フレッチャー（Angus Fletcher）
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『Wonderworks: The 25 Most Powerful Inventions in the History of Literature（ワンダーワークス：文学史上最強の発明25選）』は、古代メソポタミアから現代に至るまでの文字の世界とその社会への影響を考察している。JPモルガンは、｢アンガス・フレッチャーは、古代から現代までの多様な文学作品を検証、評価するための新たな視野を提供し、ストーリーサイエンスの分野が我々の日常生活にどのように関係しているかを明らかにしている｣と述べている。
『Never Enough:A Navy SEAL Commander on Living a Life of Excellence, Agility, and Meaning』マイク・ヘイズ（Mike Hayes）
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アメリカ海軍特殊部隊ネイビーシールズ チーム2の元司令官マイク・ヘイズ（Mike Hayes）は、これまでにだれも経験したことのないような強烈な瞬間をいくつも体験してきた。銃を突きつけられ、隊員の足の切断を手伝い、一瞬で人生を左右する決断をするなど、この『Never Enough:A Navy SEAL Commander on Living a Life of Excellence, Agility, and Meaning（ネバ―・イナフ：ネイビーシールズの司令官が語る｢卓越性、敏捷性、意味のある人生｣とは）』の中でヘイズは読者に対して個人の生活や仕事における重大な教訓、卓越性、敏捷性、その意味についての洞察を与えてくれる。
『No One Succeeds Alone: Learn Everything You Can from Everyone You Can』ロバート・リフキン（Robert Reffkin）
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逆境をはねのけ、史上最年少のホワイトハウス・フェローになり、複数の非営利団体を設立し、数十億ドル規模の企業を創業したロバート・リフキンのストーリーは、将来に向けてのインスピレーションを与えてくれるに違いない。『No One Succeeds Alone: Learn Everything You Can from Everyone You Can（だれもひとりでは成功しない：できる限りのことを、できる限りの人から学ぶ ）』の中でリフキンは、｢その過程において、他者からの支援を受け入れることの重要性を強調している｣とJPモルガンは述べている。
｢リフキンの楽観主義、人脈、共感力で、彼は会社を上場させ、最も若く最も成功した黒人CEOの一人となった｣
『My Shanghai:Recipes and Stories from a City on the Water』ベティ・リウ（Betty Liu）
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この夏、家で料理をするのなら、鮮やかで味わい深いこの料理本で、上海を旅する気分を味わってはどうだろう。｢家族、文化、思い出をテーマにした『My Shanghai: Recipes and Stories from a City on the Water（私の上海：水上都市のレシピとストーリー）』は、活気に満ちた食の宝庫である中国で何世紀にもわたって受け継がれてきた料理を、ベティ・リウが現代風にアレンジしてまとめたもの。季節ごとに分類された100種類以上のレシピに、ストーリーや写真、文化的背景も添えられており、家庭のシェフが自分のキッチンにいながらにして、彼女の家族の住む街を体験できる｣とJPモルガンは述べている。
『Digital Body Language: How to Build Trust and Connection, No Matter the Distance』エリカ・ダワン（Erica Dhawan）
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同僚のボディランゲージを読み取るのに苦労していないだろうか。あるいはSlackのメッセージやテキストやメールの読み解き方がわからないかもしれない。エリカ・ダワンは、新著『Digital Body Language:How to Build Trust and Connection, No Matter the Distance（デジタル・ボディ・ランゲージ：どんなに遠く離れていても、信頼とつながりを築く方法）』で、読者に明解なメッセージを伝えている。この本はテクノロジーを介した社会問題、パーソナリティー、適切なボディランゲージをよく深く理解するためのガイドだ。
『By Design:The World's Best Contemporary Interior Designers 』ファイドン（Phaidon）
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新居のリノベーションをしたり、古い空間をアップデートするためのインスピレーションを求めている人には｢現代のアート、スタイル、建築の長所を融合させ、今最も革新的なデザイナーたちにスポットを当てている『By Design: The World's Best Contemporary Interior Designers（バイ・デザイン：世界最高のコンテンポラリー・インテリア・デザイナー）』がおすすめ。世界中のカントリー・エステート、アパートメント、ホテル、レストランなどを網羅している｣とJPモルガンは述べている。
｢この素晴らしいデザインのコレクションは、現代の美意識を捉えており、経験豊富なホーム・デコレーターはもちろん、これからホーム・デコレーションを始めようとしている人にとっては、最高のインスピレーションの源となるだろう｣
『How to Avoid a Climate Disaster: The Solutions We Have and the Breakthroughs We Need』ビル・ゲイツ（Bill Gates）
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ビル・ゲイツ（Bill Gates）は、長年にわたり気候変動に情熱を注いできた。｢『How to Avoid a Climate Disaster: The Solutions We Have and the Breakthroughs We Need（気候災害を回避する方法：今ある解決策と必要なブレイクスルー）』は、彼の発見や、科学、金融、工学、政治の専門家たちの研究成果を共有している｣とJPMorganは述べている。
｢温室効果ガスの排出量をゼロにし、最終的に地球を救うための現実的な計画を打ち出している｣
『What the Road Said』クレオ・ウェイド（Cleo Wade）
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『What The Road Said（その道が言ったこと）』は、すべての年代の人々に語りかける絵本だ。｢詩人であり活動家のクレオ・ウェイド初の絵本は、リーダーシップ、好奇心、思いやり、そして間違った道を選ぶ可能性に直面したときに何が起こるかを描き、感動的で高揚感のある物語を紡ぎ出している｣とJPモルガンは述べた。
幼い子どもの視点で描かれたこの作品は、ルーシー・ド・モヤンクール（Lucie de Moyencourt）のイラストによって｢冒険の旅｣へといざなってくれる。
［原文：JPMorgan says these 10 books can help 'light a path forward' after the pandemic］
（翻訳：大場真由子、編集：Toshihiko Inoue）
