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イーロン・マスクやジェフ・ベゾスでなくても宇宙開発投資で利益を得る方法。英VCの挑戦

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電気自動車大手テスラの最高経営責任者(CEO)イーロン・マスクが立ち上げた宇宙開発企業「スペースX」は、宇宙関連産業の拡大と宣伝に大きな役割を果たしている。

Official SpaceX Photos Starlink Mission

宇宙開発分野のスタートアップに特化したあるベンチャーキャピタルファンドが上場する。実現すれば、個人投資家が「次なるスペースX(Space X)」を直接支援する機会がもたらされることになる。

ロンドンに拠点を置くセラフィム・キャピタル(Seraphim Capital)は今夏、ロンドン証券取引所で新規株式公開(IPO)し、2億1100万ドル(約230億円)の資金調達を目指している。

1口あたり純資産額に対するリターン(年率換算)「20%」を長期目標とする。

セラフィムは2016年設立。すでに50社以上の投資実績を持ち、うち数社は評価額10億ドル(約1100億円)超のユニコーン企業に成長した。

なかでも、量子暗号技術で世界をリードするイギリスのアーキット(Arqit)は、特定買収目的会社(SPAC)との合併を通じて上場する計画を5月12日に発表。新たに4億ドル(約440億円)を調達して、評価額は14億ドルに達する見通し。

セラフィムの最高投資責任者(CIO)ジェームズ・ブルガーは、Insiderの取材にこう語っている。

「宇宙開発はすでに巨大な産業で、今後10〜20年で間違いなく大きく成長を遂げるとの見方で多くの人々が一致しています。

今夏の上場を決断したのは、2016年に最初のファンドを立ち上げたときと同じように、社会の基礎的条件の決定的な変化が起こり、宇宙産業が重要な変曲点に差しかかっていると感じたからです」

上場会社のセラフィム・スペースインベストメント・トラストは、宇宙開発分野のスタートアップへの投資を続ける。

また、量子暗号技術のアーキット(先述)、観測衛星ベースで地球規模の気象予報を提供するスパイア・グローバル(Spire Global)、モバイルブロードバンドを手がけるASTアンド・サイエンスなど、セラフィム・キャピタルがシードラウンドで投資してきた資産の一部も(上場会社が)承継する。

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アマゾン最高経営責任者(CEO)を7月5日に退任するジェフ・ベゾスは、自ら立ち上げた宇宙開発企業ブルーオリジン(写真は打ち上げ試験の空撮)の宇宙船に初搭乗する。

Blue Origin

スペーステック(宇宙関連テクノロジー)は、イーロン・マスクのスペースX、リチャード・ブランソンのヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)、ジェフ・ベゾスのブルーオリジン(Blue Origin)といった著名経営者が立ち上げた宇宙開発企業が宣伝役を担ってきた面がある。

セラフィムと同じ宇宙関連に特化したベンチャーキャピタルファンド、スペース・キャピタル(Space Capital)によれば、商用宇宙産業に対する民間からの投資熱はさらに広がりを見せており、2020年は過去最高額となる89億ドル(約9800億円)を記録した。

また、米銀バンク・オブ・アメリカの試算によると、広義の宇宙関連産業の市場規模は3660億ドル(約40兆円)、2030年にはその数倍にあたる1兆4000億ドル(約154兆円)までふくれ上がるという。

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