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女性の転職人気ランキングに異変。コロナで急上昇した企業は?

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パーソルキャリアは女性の転職人気企業ランキングの上位50社を発表した。

右:今村拓馬撮影、左:パーソルキャリアHPより

コロナで女性が転職したい企業ランキングに変化が起きている。

転職サービスdodaを運営するパーソルキャリアは、女性の転職人気企業ランキング2021を発表した。

上位の転職人気企業の顔ぶれには大きな変化はないものの、コロナ禍の今年は、これまでトップ50の圏外だった企業も躍進が目立っている。コロナ禍で業績を伸ばした企業や、リモートワークの導入など働きやすいイメージの企業が、ランキングの順位を上げている。

一方、コロナによって雇用面で影響を受けているのは、男性に比べて女性が多いことから、パーソルキャリアの担当者は「より安定志向が強まっている」と分析している。

上位5社、男女で人気は変わらず

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女性の転職人気企業のトップ10。業績好調な企業が並ぶ。

出典:パーソルキャリア

アンケートは2021月2月10日~2月16日、doda登録者の22~59歳を対象にインターネットで調査。転職を希望する企業を1位から3位まで記入し、持ち点10ポイントから、それぞれの企業への志望度合いに応じてポイント振り分けてもらった。男女計5003人が回答し、男女総合の転職人気ランキングと、女性の回答を抽出して女性のランキングを発表した。

女性の転職人気ランキングと、男女総合ランキングを比較すると、上位5位までに登場する企業は、順位の前後はあるものの、ランクインしたのは同じ企業だった。

・女性1位…グーグル(男女総合では2位)

・女性2位…トヨタ自動車(男女総合では1位)

・女性3位…楽天(男女総合では4位)

・女性4位…ソニー(男女総合では3位)

・女性5位…アマゾンジャパン(男女総合でも同じく5位)

「食品」が人気に

2021年の女性の人気転職企業ランキングを、2020年の結果と比較すると、食品メーカーの人気が高まっていることが分かった。2021年のアンケートで、50位までに入った食品関連の企業は次の8社だった。

・9位…サントリーホールディングス(2020年は女性10位)

・12位…明治(2020年は女性19位)

・16位…味の素(2020年も同じく女性16位)

・23位…カルビー(2020年は女性33位)

・33位…キューピー(2020年は女性65位)

・37位…カゴメ(2020年は女性35位)

・49位…ロッテ(2020年は女性142位)

女性のランキングでは他にも、40位にスターバックス コーヒー ジャパンがランクイン。しかし、2020年の女性ランキングの24位からは大きく後退した。コロナの影響で、外食が敬遠されたことなどが原因とみられる。

食品企業が人気の理由について、パーソルキャリアの担当者は「コロナ禍で自宅での食事に注目が集まっていたことが原因になった可能性がある」と話す。

順位を「爆上げ」した企業は?

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2021年の女性の転職人気企業トップ50。2020年と比べると、特に食品関連の企業の人気が高まっている。

出典:パーソルキャリア

女性ランキングで最も順位を上げたのは、35位の東京海上日動火災保険。2020年調査では260位で、225ランクと一気に順位を上げた。また43位のニトリも2020年の128位から、順位が85位上がった。

ほかに大幅にランクアップした企業は、イオンが24位アップの39位、タニタが21位アップの25位、任天堂が13位アップの13位だった。パーソルキャリアではこの結果について、次のように分析している。

「家で過ごす時間が増えたことで、巣ごもり需要に関連した企業が人気となっている。また、不安定な雇用情勢の中で、安定したイメージの企業がランクを上げる傾向もある。

また働きやすさもランキングに影響している。タニタなどの企業は、『社員の健康や考え方を尊重していそう』『ワークライフバランスがよさそう』というコメントもあった。加えていち早くテレワークを導入したソフトバンクなどの企業も、働きやすさの面から評価されている」(パーソルキャリア広報担当・矢儀田汐理氏)

また女性の登用を積極的に打ち出している、総合商社も順位を上げた。

総合商社では、三井物産が2020年の48位から29位に急浮上。19位には伊藤忠商事(2020年は27位)、21位には三菱商事(2020年は22位)がランクインし、いずれも順位を上げている。

大手総合商社では、丸紅が2024年までに新卒総合職採用に占める女性の割合を4〜5割にすると掲げて話題を呼ぶなど、各社が女性活躍の施策をアピールしている。

女性の非正規雇用にコロナが影響

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doda編集長の喜多恭子氏。

撮影:横山耕太郎

女性の人気転職先ランキングの結果が変化した背景には、女性の雇用不安が高まったことも影響している。

新型コロナは、特に非正規雇用で働く女性に大きな影響を与えている。労働政策研究・研修機構とNHKの共同調査によると、2020年4月からの約7カ月で、解雇や労働時間の激減などの雇用状況に変化があった割合は、男性が18.7%であるのに対し、非正規女性が33.1%と男性の2倍近くにのぼっている。

コロナ禍が女性の転職に与えている影響について、doda編集長・喜多恭子氏は次のように話した。

「 コロナによる雇用情勢の悪化を受け、転職を考える人は増えている。特に女性は、販売や事務アシスタント、営業職に従事する人の割合が多く、今後のキャリア不安を感じている人も少なくない。

1度目の緊急事態宣言後には、配偶者の勤務先が業績不振になるなどの危機感から、出産や育児で離職していた専業主婦からの転職相談が増えている。こうした不安や危機感から、コロナ禍では今回のランキングのように、業績が好調で安定した企業の人気が高まる傾向がある」

(文・横山耕太郎

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