マッケンジー・スコット。
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- ジェフ・ベゾスの元妻、マッケンジー・スコットは、離婚してから80億ドル以上を寄付している。
- 最近では27億4000万ドルを寄付したが、彼女の資産は依然として600億ドル近くある。
- スコットは、パンデミックで株価の高騰が続くアマゾンの株式を4%保有している。
マッケンジー・スコット(MacKenzie Scott)は2020年、80億ドル(約8800億円)以上を寄付したが、彼女の資産に大きな影響はない。実際、彼女の資産は増え続けている。
アマゾンのジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)CEOの元妻で、慈善家であるスコットは6月15日、286の団体に27億4000万ドル(約3000億円)の寄付を行ったことを発表した。寄付したのは、これまでに資金が不足し、見逃されてきた分野や団体であると、スコットはブログで述べている。
直近の寄付で、スコットの寄付総額は約85億ドル(約9360億円)となった。2020年7月には、ベゾスと2019年に離婚して以降、116の団体に17億ドル(1870億円)を寄付したことを明かしていた。また2020年12月には、パンデミックで経済的な影響を受けた人々を支援するため、フードバンクや救済基金などに40億ドル(約4400億円)を寄付したと発表している。
ここ2年間で何十億ドルも寄付しているが、ブルームバーグ・ビリオネア指数によると、彼女の資産は2020年6月から13億1000万ドル(約1440億円)増えて約600億ドル(約6600億円)となり、彼女は依然として世界で最も裕福な人物の1人だ。
スコットとベゾスの離婚は2019年7月に成立した。巨額の財産分与により、スコットはアマゾンの株式の4%を保有し、存命中の女性の中で最も裕福な人物になった。
スコットは離婚前、ウォーレン・バフェット(Warren Buffett)やビル・ゲイツ(Bill Gates)、メリンダ・フレンチ・ゲイツ(Melinda French Gates)が始めた、世界の大富豪に財産の大半を慈善事業に寄付するよう呼びかける「ギビング・プレッジ」に署名したことを発表した。彼女は2021年3月、シアトルの元化学教師であるダン・ジェウェット(Dan Jewett)と再婚し、彼もギビング・プレッジに賛同したことを明かした。
ベゾスは「ギビング・プレッジ」に署名していないが、気候変動への取り組みの支援に100億ドル(約1100億円)の寄付を行い、これは2020年に行われた単独の寄付では最大のものだった。
アマゾンの株価は、パンデミックで需要が急増したため、2020年を通して上昇した。同社は2020年、倉庫に数十万人を追加で雇用し、北米各地に倉庫を新設した。
同社の現在の時価総額は1兆7000億ドル(約187兆円)で、2021年第1四半期の純売上高は前年同期比44%増の1085億2000万ドル(約11兆9500億円)と、2021年も増え続けている。
(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)