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活躍する人ほど実践。「瞑想」と「メモ書き」で悩みから抜け出そう【田中研之輔】

サムネ

撮影:今村拓馬

「タナケン先生は、悩みはないんですか?」とよく聞かれます。いつも楽しそうにしている(と思われる)ことが多いので、私を見ているとそういう疑問が湧いてくるのかもしれません。

私ももちろん悩む要素は皆さんと同じようにいろいろとありますが、悩み続けることは、ありません。その理由は、瞑想とメモ書きをしているからです。

前提として瞑想もメモ書きも、思考の整理として位置づけています。新聞を読んで、テレビやネット動画を視聴して、SNSも運用していると、日々さまざまな情報が入ってきます。知らなくていいようなことも簡単に知れてしまうのが、私たちが生きる今という時代です。

そこで、思考を整理する時間を意識的に設けるようにするのです。

私はこの手法を多くの人に届け、実践してもらいたいと思っています。というのも、これまで経営者からアーティストまで、さまざまな業界で活躍する人へのインタビューを重ねるなかで、やり方に多少の違いはあっても彼らが共通して実践しているのが、この瞑想とメモ書きだと気づいたからです

悩み続けて目の前のアクションに踏み込めない人は、思考が混乱している状態です。瞑想でこれからの自分に向き合い、メモ書きで今やるべきことを明確にしましょう。思考を整理し、これからのありたい姿に向かって思考を研ぎ澄ましていくことで、混乱状態から抜け出すことができます。

以降では、私が実践している方法をご紹介します。

瞑想で自己の存在意義をイメージする

瞑想は、数分でできます。私にとっての瞑想はあくまでも思考の整理ですので、自宅なり外出先なり、場所を問わずどこでもできます。例えば、仕事が重なり、何から手をつければいいか分からないような時には、必ず瞑想をします。

瞑想する男性

瞑想は作法にこだわる必要はない。短い時間でもかまわないので、定期的に実践しよう。

ArtOfPhotos/Shutterstock

やり方はこんな感じです。まず、身体をリラックスさせ、深呼吸をします。深呼吸を繰り返し、気持ちを落ち着かせます。できるだけ静かな場所がおすすめですが、思考の整理が目的なので、電車の中でやることもあります。

このとき、この先の未来にどうなっていたいのか、どんな場所で何をしていたいのかをイメージします。

時間軸は、その時々で設定してください。1カ月後、数カ月後、1年後、3年後、10年後……など、設定は自由です。私は数カ月先と数年先を交互に繰り返しています。数十年後の自分をイメージする瞑想は、気が向いた時に、たまに行う程度です。

この瞑想の時に確認しているのは、「自分のやりたいことをやり抜いていくこと」と「関わる人や組織の状態をより良くしていくこと」を両立させる人生にしていくという点。いわば、私個人の「パーパス(=存在意義)」を確認していく作業です

日々さまざまな情報が飛び込んでくると、他者の様子は見えても、肝心の自分の立ち位置が見えにくくなってしまいがちです。自分は何のためにこれをやっているのか、この先何をしたいと思っているのか。そうしたパーパスをつねに意識しておくことが大切です。

瞑想の中で、過去の出来事が映像として浮かんできたら、その一つひとつを経験として肯定していくようにします。過去を否定しても、何も変わらないからです。

「あの時こうしておけばよかった」とは誰しも思うものですが、「あの時」はもう取り返せません。だとしたら、あの時の経験を踏まえて、今に向き合い、これからどうしていくのかを考えたほうがはるかに効果的です。

瞑想は3分程度でOKです。短い時間でいい代わりに定期的に繰り返すことで、セルフパーパスがより明確に見えてくるようになります。

ビジネスで成し遂げたい自己像。家族やプライベートでありたい姿。瞑想を繰り返しながら、これからのあなたの姿を具体的にイメージするようにしましょう。

例えば私の最近の瞑想で浮かんでくるのは、大学と産業をつなぐ橋渡し役としての自分の姿です。大学に14年間勤務し、企業顧問を27社歴任してきたことで、これまでのさまざまな経験が今の自分を構成してきたことを再認識しています。その上で、何ができるのか、何をなすべきなのかを、繰り返し思い浮かべるようにしているのです。

メモ書きで未来をデザインする

メモ書き

過去の振り返りではなく、自分のありたい姿をイメージするためにメモをとってみよう。

Ivan Kruk/Shutterstock

瞑想を通じてセルフパーパスが確認できたら、今度はメモ書きです。瞑想の中でイメージが浮かんだことを言語化して、記録しておくのです。瞑想とメモ書きの時間は、空いてもかまいません。

私のメモは、過去に起きたことを記録する日記ではありません。「未来をデザインしていくための現状整理メモ」です。ですので、これから何をするのか/すべきかを書き出していきます。

何度も書きます。書くこと自体が、思考を洗練させます。目の前の些末なことに囚われなくなります。身体は過去と現在の構築物ですが、思考は未来に集中させます

瞑想の内容は、これからありたい姿をイメージしていくのに対して、メモ書きでは「そのためにはいま何をすべきなのか」を落とし込んでいきます。未来のありたい姿に向けて、今のアクションを見つめていくのです。

注意点としては、「幸せになりたい」「自分らしくありたい」といった内容ではなく、より具体的な表現を意識しながらメモをとるということです。

例えば、私のなりたい姿は「大学と産業をつなぐ橋渡し役」ですから、そのことを意識しながら、いま何をすべきかをメモ書きしていきます。最近書いたメモは、こんな具合です。

  • 大学の講義を机上の空論にしない
  • 知識伝達ではなく、学生のアウトプット機会にする
  • 産業界のトップリーダーの声を学生に届ける
  • 大学の学びを開くために、ゼミの内容や課題をSNSで情報発信する
  • 産業界の最前線の変化を自ら学ぶ

5つのメモを書くのに、2分もかかりません。書くこと自体に意味があるので、完璧なものを書こうとして頭を悩ませるのではなく、まずは少しでも感じることがあれば、肩の力を抜いて書き出してみてください。

書き出す内容は、そのつど変わってもいいのです。ただし、メモ書きを繰り返していると、同じようなことを書いていることにやがて気づくはずです。

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