無料のメールマガジンに登録

平日17時にBusiness Insider Japanのメルマガをお届け。利用規約を確認


経験者が明かす、"アメリカで最も雪深い"国立公園の中での暮らし

雪かき

Stuart Isett/Washington Post/Getty Images

  • アメリカのワシントン州にあるマウントレーニア国立公園のパラダイス地区は、アメリカで最も雪深い場所だ。
  • 毎年53フィート(約16メートル)もの雪が降るこの国立公園の中で、サラ・ランドール(Sara Randall)さんは1カ月生活をした。
  • 雪はランドールさんが住んでいた2階の寝室の窓の高さまで積もり、しばしば雪崩も起きていたという。

サラ・ランドールさんは、マウントレーニア国立公園の中で1カ月生活をしてみた。ここはアメリカで最も雪深い場所だ。

サラ・ランドール

サラ・ランドールさん。

Sights of Sara

ニューヨーク州ロチェスターの郊外で育ったサラ・ランドールさん(21)は、「ここから出て行くことを夢見るしかないほど小さな」町に住んでいたと、Insiderに語った。

そして、高校を卒業したランドールさんはそれを実行に移した。アメリカ各地を車で旅して回り、車中泊をし、自身の旅を「Sights of Sara」としてソーシャルメディアに記録している。

5月から6月にかけて、ランドールさんはワシントン州にあるマウントレーニア国立公園で1カ月ちょっと働きながら生活をした。その様子を自身のTikTokアカウント「@sightsofsara」で発信した。フォロワー数は54万人を超える。

国立公園に到着した時、ランドールさんは、Farmer's Almanacによるとマウントレーニア国立公園がアメリカで最も降雪量の多い場所だとは知らなかったとInsiderに語った。


マウントレーニア国立公園はシアトルの南東60マイル(約97キロメートル)に位置している。公園内のパラダイスと呼ばれる地区では毎年、平均して53フィートの降雪がある。

地図

矢印が指しているのが、パラダイス地区の位置だ。

Google Maps

ランドールさんは、広さ23万6380エーカーの国立公園内にあるホテル「パラダイス・イン」の国立公園局で働いていたという。

パラダイスと呼ばれるこの地区は、雪がたくさん降ることで知られている。国立公園局によると、毎年平均して53フィートの降雪がある。

長年、その年間降雪量の多さで世界記録を持っていた。国立公園局によると、1971年から1972年の間にパラダイスには93.5フィート(約28.5メートル)の雪が降った。

今日、パラダイスは世界で最も雪深い場所として知られる青森市などと雪の多さで競っている。


公園の入口付近の様子に騙されてはいけない。この辺りにはほとんど雪がないが、入口を入るとすぐに「アメリカで最も雪深い場所」と言われる理由が分かる。

入口

マウントレーニア国立公園の入口。

4nadia/Getty Images

公園に着いたランドールさんは、パラダイスは文字通り「楽園」なのだろうと期待していたという。

「山頂まで車で行けば、草原と野の花が広がっていると思っていたんです」とランドールさんはInsiderに語った。

ところが、公園に入り、標高が上がるにつれ、雪がどんどん増えていき、ついには明るくて真っ白な雪に囲まれてしまったという。


国立公園を訪れた人が最初に気付くことの1つは、どんな車よりも高くそびえ立っている雪だと、ランドールさんは言う。

駐車場

Sights of Sara

5月に公園に着いた時は、猛吹雪だった。ランドールさんは、雪がそこにあるどの車よりも高くそびえ立っている駐車場に車を止めた。

国立公園局では道路と駐車場の除雪をしているが、アスファルト以外のエリアには雪がすぐに積もってしまうのだと、ランドールさんは語った。


雪や霧の影響で、なかなか山並みも見えない。

山並み

Sights of Sara

ランドールさんによると、レーニア山やカスケード山脈のその他の山の姿が何日も見えないこともあるという。

霧の影響で、車の運転がかなり怖い経験になることもある。

「強烈です」とランドールさんは言う。

「あまりにも視界が悪いので、家や寮に車で帰ることすらできません」


雪崩が起きることもしばしばだ。

マウントレーニア国立公園

Sights of Sara

マウントレーニア国立公園では、雪崩も頻繁に起こるとランドールさんは言う。

国立公園局によると、レーニア山では毎年、何千回と発生していて、その大半は人間が原因だという。

ランドールさんはほとんど被害に遭わなかったものの、雪崩のせいで自分や自分や友人が帰宅できなくなったことがあったと話している。

幸い全員無事で、ランドールさんは国立公園内にある別のホテルで1晩を過ごしたという。


雪はランドールさんが住んでいた2階の寝室の窓のところまで積もっていた。

積雪

Sights of Sara

国立公園局で働いていた時、ランドールさんは公園が所有している寮で生活をしていた。部屋の窓からは、下を含め、全ての方向に雪が見えたという。

雪は2階にあるランドールさんの寝室の窓のすぐ下まで迫っていた。


この雪深さが国立公園の中での生活を厳しいものにしていたと、ランドールさんは言う。できることも限られているからだ。

登山客

Andrew Peacock/Getty Images

マウントレーニア国立公園に長い間滞在することは、万人向けではないとランドールさんは言う。

「外に行きたいとは一切思わないでしょう。わたしたちは皆、ただ雪が解けるのを待っていました」

ただ、雪が大好きな人にとっては、マウントレーニア国立公園は夢のような場所かもしれない。

「あの雪を楽しむには、何かしらのエクストリームスポーツにのめり込んでいる必要があるでしょう」


夏までには雪が解けるため、観光客は緑あふれる国立公園を楽しめる。

マウントレーニア国立公園

Rene Frederick/Getty Images

アメリカで最も雪深い場所にも、暖かい季節はやって来る。

国立公園局によると、雪のないマウントレーニア国立公園を楽しみたいなら、7月半ばから9月にかけて訪れるのが一番のオススメだという。

多くの雪が解けるのがこの時期で、ハイキングやマウンテンバイクでのサイクリングといった夏のアクティビティーが楽しめる。

[原文:What it's like living in a national park home to the snowiest area in the US - where avalanches are common and snow towers over people

(翻訳、編集:山口佳美)

  • Twitter
  • Facebook
  • LINE
  • LinkedIn
  • クリップボードにコピー
  • ×
  • …

Popular

あわせて読みたい

新着記事

BUSINESS INSIDER JAPAN PRESS RELEASE - 取材の依頼などはこちらから送付して下さい

広告のお問い合わせ・媒体資料のお申し込み