セールスフォースの環境負荷測定ツールに「次の10年の勝ち組」企業が殺到する理由

マーク・ベニオフ 顧客関係管理 CRM セールスフォース

顧客関係管理ソフトウェア最大手セールスフォース(Salesforce)のマーク・ベニオフ最高経営責任者(CEO)。

Salesforce

時価総額2240億ドル(約25兆円)の顧客関係管理ソフトウェア大手セールスフォース(Salesforce)。環境を重要なステークホルダーと位置づける同社は、サステナビリティ(持続可能性)を核とするビジネスの構築を静かに推し進めている。

最高経営責任者(CEO)のマーク・ベニオフは、以前から環境問題に熱心で、企業が気候危機の解決にフォーカスする必要性を何度となく公の場で語ってきた。

セールスフォースは過去9年間の二酸化炭素排出量をレポートで公開、2020年にはそれ以降の10年間で1兆本を植樹する計画も発表している。

2021年、同社はすでにすべてのプロダクトについてカーボンニュートラル(=温室効果ガス排出量から吸収量を差し引いてゼロの状態)を達成したことを明らかにした上で、さらに再生可能エネルギー100%を目指すとしている。

セールスフォースにとって、環境への影響をトラッキングするのは簡単なことではなかった。

かつては(表計算ソフトの)スプレッドシートを使い、さまざまなコンサル会社の力を借りて、手作業でカーボンフットプリント(=事業やプロダクトのライフサイクル全体を通して排出される温室効果ガスの総量)を計算していた。

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