ウーバーのダラ・コスロシャヒCEO。
Carlo Allegri/Reuters
- ウーバーのCEOがウーバーイーツを配達して、3.5時間で106.7ドルを稼いだ。
- 時給にすると約30ドルになる。
- コスロシャヒCEOの2020年の収入は1200万ドル以上で、1日あたり3万3333ドルになる。
ウーバー(Uber)のダラ・コスロシャヒ(Dara Khosrowshahi)CEOはある週末、同社の配送事業であるウーバーイーツ(Uber Eats)で働いたことを、自身のツイッターに投稿した。
コスロシャヒCEOは、2日間にわたって数時間働いたと述べ、スポーツヘルメットと荷物を運ぶ明るい緑色のリュックを着用した自撮り写真を投稿した。
彼の投稿によると、3.5時間で10回の配達を行い、チップを含めて106.71ドルを稼ぎ、時給はおよそ30ドルだった。ウーバーイーツの配達員は、配達回数と距離で支払いを得る。
コスロシャヒの2020年の収入は、ストックオプションを含めて1200万ドル(13億2000万円)以上だ(彼はパンデミックによる同社の従業員一時解雇が行われたことで、基本給のうち100万ドル:約1億1000万円を返上した)。これは、配達員として彼が得た収入の約340倍に相当する。
ウーバーイーツで数時間配達した。 1.サンフランシスコは美しい街だ。 2.レストランの労働者は毎回信じられないほど親切だった。 3.忙しかった! 3時24分にオンラインになって3時半から配達した。 4.お腹が空いた。今度は注文する時間だ。
別の画像では、6時間以上の労働で106.71ドルを稼いでおり、これは時給で約19ドルになる。
ツイッターのあるユーザーは、彼が公開した金額と労働時間は計算が合わないと指摘した。同社の広報は、この不一致は休憩時間とコスロシャヒの退勤後に入金されたチップのためだと述べた。ウーバーイーツの利用客は、注文から最大90日後までチップを支払うことができる。
コスロシャヒは配達員として働いた2日目の6月27日の夜(この日は2時間の労働で6回の配達を行った)に、渋滞によって「1日目のようにいい日」ではなく、集合住宅への配達は「大変だった」と投稿した。また、受け取ったチップが少なかったと述べ、約50ドルの収入だったことを示すスクリーンショットを投稿した。
誰かにバレなかったかと聞かれ、彼は「マスクのおかげだ」と答えた。
ギグワーカー、特にウーバーと契約している労働者は、安定的な賃金や十分な福利厚生がないことを嘆いている。同社は以前、同社の配車サービスのドライバーは平均時給が約25ドルだと述べていた。
だが、ウーバーイーツの配達員は一般的にそれより稼ぎが少なく、配車サービスの契約ドライバーと同様に、会社による健康保険に加入できなかった。しかし、カリフォルニア州の「プロポジション22」のおかげで、ウーバーは労働者に健康保険を提供する福利厚生基金を設立した。
Glassdoorのデータによると、ウーバーイーツの配達員の時給は12ドルから18ドルだ。
Payscaleによると、ウーバーで雇用されているかどうかに限らず、一般的な食品配達員の平均時給は約13ドルだった。
[原文:Uber CEO's delivered UberEats orders for 3.5 hours and made $106 — about 0.3% of his daily salary]
(翻訳:Makiko Sato、編集:Toshihiko Inoue)